セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

肝臓-C型肝炎4

タイトル 消P-647:

1型C型慢性肝炎患者における治療前・治療開始1ヶ月血清C3値比(Response C3 ratio)を用いたPEG-IFN、リバビリン併用療法早期効果予測

演者 打越 学(昭和大・消化器内科)
共同演者 伊藤 敬義(昭和大・消化器内科), 井口 桃子(昭和大・消化器内科), 下間 祐(昭和大・消化器内科), 宮下 みゆき(昭和大・消化器内科), 荒井 潤(昭和大・消化器内科), 井廻 道夫(昭和大・消化器内科)
抄録 【目的】C型慢性肝炎(CH-C)はリンパ増殖性疾患(LPD)などのB細胞の機能異常と関連する。我々はB細胞へのHCV感染・吸着がLPD関連マーカー異常やIFN治療効果に影響することを報告してきた。更にLPD関連マーカー異常の一つである低補体血症はCH-C患者に高頻度の異常であり、中でも治療前血清C3値が低値である患者、また治療中のC3値が治療前値より低下しない患者がIFN療法のnon-SVRに関連することを報告した。今回IFN療法経過中の血清C3値動態を更に解析し、治療開始早期のC3値変化でIFN治療効果予測が可能かについて検討した。【方法】PEG-IFN、リバビリン併用療法を施行した遺伝子型1型CH-C患者73 例 (SVR 38例、non-SVR 35例)を対象とした。C3及びC4値、CH50を治療開始前、治療1、3ヶ月、治療終了時、治療終了後6ヶ月に測定した。治療1ヶ月、3ヶ月時の血清C3値と治療前値の比をResponse C3 ratio (1M)、(3M)として算出した。各因子とIFN療法後SVR、NVRとの関連を検討した。【成績】治療前値ではC3低値が1型CH-C患者においてもnon-SVRと関連した [C3, SVR:115.7±3.6, non-SVR:102.4±3.7 mg/dl (p=0.011)]。SVR群でのC3動態は治療後1ヶ月に107.2±3.8、3ヶ月105.7±3.9、終了時103.9±3.8と1ヶ月の時点で有意に低下し、その後の変化はなかった。non-SVR群は治療経過中有意な平均値の低下を認めなかった。治療終了後6ヶ月ではSVR群が106.7±4.2、non-SVR群が93.3±4.8とnon-SVR群のみが有意に低下した。Response C3 ratio (1M)はSVR群で有意に低値であり[SVR:0.93±0.03, non-SVR:1.02±0.03 (p=0.016)]、Response C3 ratio (3M)もほぼ同様の結果だった。【考案・結語】血清中の正常な補体レベル及びIFN治療による補体低下は正常なIFN関連抗ウイルス反応に必要であると推察された。治療開始1ヶ月の時点でのResponse C3 ratioが治療早期効果予測因子として有用であることが示唆された。
索引用語 C型肝炎, インターフェロン