セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

肝臓-腫瘍4

タイトル 消P-683:

当院における肝細胞癌に対するインターフェロン併用5FU動注化学療法

演者 白根 尚文(静岡県立総合病院・消化器内科)
共同演者 國立 裕之(京都桂病院・消化器センター), 菊山 正隆(静岡県立総合病院・消化器内科)
抄録 【目的】当院では高度進行肝細胞癌(HCC)の治療成績の向上を目的として2002年よりインターフェロン併用5FU動注療法を導入している。従来施行していたlow dose FP療法との比較を含め、その治療成績の検討を行った。【方法】2002年より2010年までに当院でリザーバーシステムを留置し、動注治療をおこなったHCC 59症例を対象とした。そのうちインターフェロン併用5FU動注療法は33症例であった。【成績】インターフェロン併用5FU動注療法の平均生存期間は390日であった。平均生存期間に関してはlow dose FP療法と有意差は認めなかった。CR+PRは16症例であり平均生存期間は650日であった。また1クール施行後に腫瘍マーカーの著明な減少を認める症例が多く認められた。【結語】当院においてはインターフェロン併用5FU動注療法でのlow dose FP療法に比べて平均生存期間の大きな改善は認めなかった。ただし治療が奏功した症例においては予後の改善が見込め、また比較的短期間で治療効果の予測が可能と思われた。
索引用語 肝細胞癌, 動注化学療法