セッション情報 |
ポスターセッション(消化器病学会)
肝臓-門脈圧亢進症
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タイトル |
消P-714:『目で診る門脈圧亢進症ダイナミクス』の提案
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演者 |
高塚 健太郎(大船中央病院・消化器肝臓病センター) |
共同演者 |
吉田 篤史(大船中央病院・消化器肝臓病センター), 清水 弘仁(大船中央病院・消化器肝臓病センター), 藤川 智章(大船中央病院・消化器肝臓病センター), 松井 圭司(大船中央病院・消化器肝臓病センター), 岩渕 省吾(大船中央病院・消化器肝臓病センター) |
抄録 |
【背景】BRTOやPSEなどの門脈圧亢進症介入治療により門脈システムがダイナミックに変化することを画像描出するできるようになった。【目的】治療前後の血行動態を画像描出することで門脈圧亢進症の理解を深め、治療戦略に繋げる。【方法】IVRや観血的治療の前後の門脈像を選択的血管造影下CTを中心に、超音波(ドプラ)、血管造影などを用いて画像比較検討する。(発表ではすべて画像掲示)【症例】1.血管抵抗の低いところに門脈血流は進路を求める。瞬時に血流が変わるさまをメジャーシャント閉鎖例で提示。(2例)2.BRTOは門脈血流うっ滞を促す。BRTO後の門脈血流変化と連続して行われたPSEによるその血流緩衝作用を画像提示。(1例)3.肝への門脈血流は脾腫血流優先。腸管からの血流(SMV)が過剰な脾静脈血流によりを妨げられるさまがPSE施行により求肝性血流を取り戻す画像提示。(3例)4.門脈血は肝を養う。肝内を素通りするシャント(傍臍静脈、肝内シャント)を閉鎖し長期的予後良好な例を提示。(3例)5.胃全摘後の挙上空腸静脈瘤。供血源と治療後は?(1例)6.PSE併治が有効な難治的静脈瘤例、脾静脈系静脈瘤とは。(22例の検討)【考案】門脈システムの最も大きな特徴の一つが門脈血管には静脈のような一方向弁がないことである。したがって門脈圧亢進症病態では血流は状況に応じて双方向にダイナミックな変化をしている。提示症例は経験例の一部であるが、全症例に置いて肝実質の門脈血管抵抗(肝体積)、脾静脈血流増加(脾腫)、腸管静脈の逆流(体循環シャント、静脈瘤)などの重要な因子を把握しながら、状態ごとの門脈システム画像化が門脈圧亢進症臨床には必要である。【結語】治療前後で門脈圧亢進症を画像化し集積することは、A.複雑で動態不明瞭な門脈圧亢進症治療の戦略が、長期的根治的な視野で検討可能になる、B.イメージしにくかった門脈圧亢進症が分かりやすくなり、若手医師の興味を引く、ことが期待される。 |
索引用語 |
門脈圧亢進症, IVR |