セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 42:大腸憩室疾患に伴う腹部症状に対するポリカルボフィルカルシウムの有用性の検討 |
演者 | 平田 哲生(琉球大学 医学部附属病院 第一内科) |
共同演者 | 伊禮 史郎(琉球大学 医学部附属病院 光学医療診療部), 小橋川 ちはる(琉球大学 医学部附属病院 第一内科), 井濱 康(琉球大学 医学部附属病院 光学医療診療部), 仲村 将泉(琉球大学 医学部附属病院 光学医療診療部), 岸本 一人(琉球大学 医学部附属病院 光学医療診療部), 仲本 学(琉球大学 医学部附属病院 光学医療診療部), 内間 庸文(浦添総合病院 消化器内科), 又吉 亮二(沖縄赤十字病院 消化器内科), 宮城 純(嶺井第二病院 消化器内科), 座覇 修(中頭病院 消化器内科), 諸喜田 林(北部地区医師会病院 消化器内科), 金城 渚(琉球大学 医学部附属病院 光学医療診療部), 外間 昭(琉球大学 医学部附属病院 第一内科), 上地 博之(大北内科胃腸科クリニック), 金城 福則(琉球大学 医学部附属病院 光学医療診療部), 藤田 次郎(琉球大学 医学部附属病院 第一内科) |
抄録 | 近年、わが国では大腸憩室疾患が増加している。大腸憩室疾患を有する患者の約25%においては、腸管の機能異常に基づくと考えられる症状が認められると推測されている。このように高頻度に腹部症状が認められるにも関わらず、合併症以外の治療方法が検討された報告は少ない。そこで、大腸憩室疾患において腹部症状を呈する患者における、ポリカルボフィルカルシウムの有効性を検討した。対象・方法:大腸内視鏡検査にて大腸憩室の存在を確認され、腹部症状を呈する患者14例を対象とし、ポリカルボフィルカルシウムを一日3gを最低2週間以上投与し、便通異常、便回数、便性状、腹痛、腹満、腹鳴、残便感をスコア化し改善度を検討した。結果:患者の平均年齢は70.5±14.5歳、男女比は8:6、平均観察期間は5.1週であった。憩室の部位は両側が7例(50%)、右側5例、左側2例であった。便通異常に関しては下痢が7例、便秘6例、交替制便通異常が1例に認められた。ポリカルボフィルカルシウム服用後には便回数、腹痛、腹満、腹鳴に関しては統計学的に有意差をもって改善した。便性状、残便感については改善傾向はあるものの有意差は認めなかった。結論:ポリカルボフィルカルシウムは大腸憩室疾患に伴う腹部症状を軽減させる可能性が示唆された。 |
索引用語 | 大腸憩室疾患, ポリカルボフィルカルシウム |