セッション情報 一般演題

タイトル 257:

少量のPEG-IFNα2b+Ribavirin併用療法によりSVRが得られた血小板低値の1型高ウイルスC型慢性肝炎の一例

演者 谷本 博徳(新小倉病院 肝臓病センター)
共同演者 野村 秀幸(新小倉病院 肝臓病センター)
抄録 症例は56歳女性。2004年1月にC型慢性肝炎と診断され、近医でIFN(イントロンA、スミフェロン)治療を受けるも白血球減少や血小板減少などの副作用のために中断となった。同年10月26日の当科初診時、AST 61U/l, ALT 113U/l, HCV-RNA(PCR) 780KIU/ml, HCV genotype Ib, Hb13.4g/dl, WBC 3390/μl, Plt 8.4万/μl、12月21日よりペグイントロン0.94μg/kg週1回、レベトール3.8mg/kg/日による少量治療を開始した。治療後、AST, ALTは持続正常化し、治療開始後2ヶ月目の時点でHCV-RNAは陰性化、1年間の治療によりSVRが得られた。治療経過中、白血球減少や貧血は認めたものの、血小板のさらなる減少は認めなかった。治療法の工夫によりSVRが得られた貴重な症例と考えられ、ここに報告する。
索引用語 C型慢性肝炎, 血小板減少