セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 103:ウィルス性食道炎を強く疑いacyclovir治療が奏功した症例 |
演者 | 平野 達雄(センタービルクリニック(飯塚市)) |
共同演者 | |
抄録 | 症例1:40代女性。2週間続くPPI不応の強い嚥下痛、嚥下障害、前胸部痛、この間5 kgの体重減少あり紹介された。上部消化管内視鏡で食道中下部に火山の噴火口様の小潰瘍が多発し単純ヘルペス性食道炎を疑った。生検で特異的な所見はみられなかった。Acyclovirを投与し症状は軽減し内視鏡で治癒を確認した。 症例2:60代男性。3日続く嚥下障害あり来院。上部消化管内視鏡検査で中下部食道に周辺隆起を伴わない円形、楕円形、不整形の小潰瘍が多発しウィルス性食道炎を疑った。生検で特異的な所見はなかった。胃体下部、前庭部にも同様の小潰瘍がみられた。Acyclovirを投与し症状は軽減し内視鏡で食道潰瘍の治癒を確認した。ウィルス性食道炎は類似の潰瘍を作る食道疾患とも鑑別を要するが、確定診断の根拠に乏しいことが多い。症状が強い場合は診断的治療も止むを得ないとも思われた。 |
索引用語 | ウィルス性食道炎, acyclovir |