セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 172:直腸カルチノイド腫瘍の診断における超音波内視鏡(EUS)の有用性と限界 |
演者 | 平野 達雄(センタービルクリニック(飯塚市)) |
共同演者 | |
抄録 | [目的] 直腸カルチノイドのEUS所見と病理組織像を対比しEUSの有用性を検討した。[対象と方法] 2006年12月までに経験した直腸カルチノイド20例のうち17例17病変にEUSを行った。腫瘤は低エコーに描出されたが、腫瘤内の高エコーを粗大、微細、超微細の3群にpattern分類し、組織所見は腫瘍細胞と間質密度から検討した。[結果] 病変は大きさ1-10 mmで平均4.9 mm、最深部は1例粘膜筋板内で、他の16例は粘膜下層であった。腫瘍内の高エコーが粗大な症例では腫瘍細胞、間質共に疎な腫瘍にみられたのに対し、超微細な例では腫瘍細胞密度または間質の密度が高い腫瘍にみられた。中間の微細な高エコーは中間の腫瘍細胞密度と間質密度を持つ腫瘍にみられた。1 mmのカルチノイドで腫瘍細胞がclusterを形成していない例ではEUS上明確な腫瘤として描出できなかった。[結論] EUSは直腸カルチノイドの存在と深達度の確認に有用だけでなく組織所見もある程度表現しているが限界もみられた。 |
索引用語 | 直腸, 超音波 |