セッション情報 一般演題

タイトル 141:

内視鏡的に切除した異所性胃粘膜下胃腺の過形成の一例

演者 田井 博(古賀総合病院)
共同演者 小村 浩史(古賀総合病院), 鶴身 小都絵(古賀総合病院), 森田 洋之(古賀総合病院), 高野 学(古賀総合病院), 秋山 裕(宮崎大学医学部病理学講座腫瘍・再生病態学分野)
抄録 症例は49歳女性。近医で健診目的で上部消化管内視鏡検査を施行したところ胃弓隆部大弯側に隆起性病変を認め精査加療目的で当院紹介となった。当院で施行した上部消化管内視鏡検査では胃弓隆部大弯に径10×12mm大の2段隆起状の特異な形態を呈する病変を認めた。前医と当院での生検組織所見は過形成性の変化と診断された。しかし、内視鏡、レントゲンの形態から腫瘍性の変化も否定できないと考えたので本人に十分なインフォームドコンセントを行ったうえでESDを施行することになった。病変はESDにて一括切除した。病理組織学的には隆起病変は主に過形成性上皮および腸上皮化生上皮からなり過形成の変化を認めた。病変中心部分では粘膜筋版が断裂、不明瞭化し上皮成分が粘膜下層にも拡がっており異所性胃腺由来が示唆された。特異な形態を呈する異所性胃粘膜下胃腺の過形成を内視鏡的に切除したのでここに報告する。
索引用語 異所性胃腺, ESD