セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)肝臓-その他 |
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タイトル | 消P-722:肝硬変の患者向け栄養療法ガイドの作成に向けた課題と患者の視点を考慮したPatient Questionの収集 |
演者 | 遠藤 龍人(「肝発癌抑制を視野に入れた肝硬変の栄養療法のガイドライン作成を目指した総合的研究」班) |
共同演者 | 上野 義之(「肝発癌抑制を視野に入れた肝硬変の栄養療法のガイドライン作成を目指した総合的研究」班), 片山 和宏(「肝発癌抑制を視野に入れた肝硬変の栄養療法のガイドライン作成を目指した総合的研究」班), 加藤 章信(「肝発癌抑制を視野に入れた肝硬変の栄養療法のガイドライン作成を目指した総合的研究」班), 高後 裕(「肝発癌抑制を視野に入れた肝硬変の栄養療法のガイドライン作成を目指した総合的研究」班), 坂井田 功(「肝発癌抑制を視野に入れた肝硬変の栄養療法のガイドライン作成を目指した総合的研究」班), 鈴木 壱知(「肝発癌抑制を視野に入れた肝硬変の栄養療法のガイドライン作成を目指した総合的研究」班), 西口 修平(「肝発癌抑制を視野に入れた肝硬変の栄養療法のガイドライン作成を目指した総合的研究」班), 森脇 久隆(「肝発癌抑制を視野に入れた肝硬変の栄養療法のガイドライン作成を目指した総合的研究」班), 鈴木 一幸(「肝発癌抑制を視野に入れた肝硬変の栄養療法のガイドライン作成を目指した総合的研究」班) |
抄録 | 【目的】診療ガイドラインの利用・普及のためには、ガイドラインの機能を患者・家族と医療者の対話の基点として位置づけ、医師・患者双方の視点から作成することが必要である。肝硬変の患者や家族が食事・栄養療法について正しい知識を持ち、医師との意志疎通を支援する患者向け(一般向け)栄養治療ガイドを作成するための作成基盤の問題点を明らかにするとともに、栄養食事療法に関する正しい知識の認知度を把握し、Patient Questionを収集する。 【方法】日本医療機能評価機構の医療情報サービス事業(Medical Information Network Distribution Service:Minds)により公開されている患者向けガイドラインの実態を調査するとともに、全国2カ所で開催した市民公開講座の参加者を対象としたアンケート調査より「患者・支援者の視点」に基づくPatient Questionの収集行う。 【結果】消化器疾患関連ガイドラインは10疾患であり、作成過程に患者が関与しておらず、食事・栄養に関するPatient Questionや解説はなかった。アンケート調査(回収率60%)による就寝前補食療法(LES)と鉄制限療法の認知度は比較的高率であったが(各々58.7%、76%)、高たんぱく・高カロリー食が望ましいと考えている参加者は34.1%を占めた。肝臓に良いと考えている食品としてしじみやウコン、レバーなどの食品を挙げる回答も認められ、慢性肝疾患における食事やサプリメントに関する正しい情報が必ずしも提供されていない現状が明らかになった。 【結論】肝硬変の患者向け栄養療法ガイドの作成にあたってはPatient Questionを考慮するとともに、正確かつより詳細な知識の啓発と共有が必要である。 |
索引用語 | 肝硬変, Patient Question |