セッション情報 ワークショップ2

タイトル W2-03:

当院におけるダブルバルーン内視鏡を用いた胆膵病変に対するアプローチ症例の検討

演者 篠浦 丞(沖縄県立中部病院 内科)
共同演者 久保田 富秋(沖縄県立中部病院 内科), 山口 裕(沖縄県立中部病院 内科), 島袋 容司樹(沖縄県立中部病院 内科), 菊地 馨(沖縄県立中部病院 内科), 慶田 喜秀(沖縄県立中部病院 内科)
抄録 【目的】当院では2005年8月24日よりダブルバルーン内視鏡(DBE)の使用を開始し、2007年3月12日現在、経口的アプローチにて30例のDBEを施行している。こうした中、術後胃等で通常内視鏡によるアプローチが困難である胆膵疾患症例に対してもDBEを積極的に使用してきた。今回、ダブルバルーン内視鏡による胆膵系へのアプローチを行った症例について検討したのでここに報告する。【方法】検討期間は2005年8月24日より2007年3月12日までで、検討方法は後ろ向き研究である。【成績】症例数は6例で男女比は男6例女0例であった。平均年齢は62歳であった。症例内訳は膵頭部切除、Whipple変法による再建例が2例、胃全摘後が1例、B-2後が3例で、処置を施行した症例は4例であった。疾患は閉塞性黄疸精査1例、肝内結石による閉塞1例、吻合部狭窄2例、吻合部膵石かんとん2例であり、手技は4例で施行し、いずれもステント挿入であった。術後の合併症はみられず、手技施行例ではいずれも臨床症状の改善を認めた。尚、手技施行例のうち3例では内視鏡長の短いスコープを用いて施行した。【結論】術後胃胆膵疾患症例に対するアプローチとしてDBEを用いた方法は有効であるが、内視鏡的処置に際しては器具の選択、手技の方法等については今後工夫の余地があると考えられた。
索引用語 ダブルバルーン内視鏡, ステント