セッション情報 | シンポジウム3 |
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タイトル | 研-07:卵巣癌術後腹膜再発と鑑別を要した原発性小腸癌の一例 |
演者 | 佐藤 祐邦(福岡大学医学部消化器外科) |
共同演者 | 松尾 勝一(福岡大学医学部消化器外科), 小島 大望(福岡大学医学部消化器外科), 田中 伸之介(福岡大学医学部消化器外科), 牧 孝将(福岡大学医学部消化器外科), 松本 久伸(福岡大学医学部消化器外科), 中野 昌彦(福岡大学医学部消化器外科), 山下 裕一(福岡大学医学部消化器外科) |
抄録 | 49歳女性。2005年5月左卵巣癌IIIc(粘液性腺癌)に対し手術及び術後化学療法を施行。2006年11月食後の嘔吐が出現。2007年1月嘔吐頻回となり近医受診するも確定診断は得られず経過観察とされた。その後、他院受診し入院、癒着性イレウスまたは腹膜再発の診断にて、イレウス管を挿入された。同月当科紹介入院。イレウス管造影にてトライツ靭帯付近の小腸に粘膜に顆粒状の変化を伴う狭窄を認めた。小腸内視鏡では同部に表面凹凸不整な全周性の周堤を伴う潰瘍病変を認め、生検で高分化型腺癌と診断。原発性小腸癌の術前診断にて手術となる。開腹時、明らかな腹膜播種無く、トライツ靭帯から10cm肛門側の空腸に全周性の狭窄を認めた。術後病理診断は原発性小腸癌と診断。現在外来経過観察中である。原発性小腸癌は非常に稀と言われている為、卵巣癌術後腹膜再発や癒着性の腸閉塞と鑑別を要した。まれな原発性小腸癌の一例を経験し報告する。 |
索引用語 | 小腸腫瘍, イレウス |