セッション情報 シンポジウム3

タイトル 研-26:

S状結腸・膀胱瘻の2例

演者 栗山 知之(九州医療センター 放射線科)
共同演者 安森 弘太郎(九州医療センター 放射線科), 平賀 聖久(九州医療センター 消化器センター), 岩佐 勉(九州医療センター 消化器センター), 武元 良祐(九州医療センター 消化器センター), 西 秀博(九州医療センター 消化器センター), 宮原 稔彦(九州医療センター 消化器センター), 原田 直彦(九州医療センター 消化器センター), 池尻 公二(九州医療センター 消化器センター), 桃崎 征也(九州医療センター 消化器センター), 上杉 憲子(九州医療センター 消化器センター), 坂本 直孝(九州医療センター 泌尿器科), 井口 厚司(九州医療センター 泌尿器科), 村中 光(九州医療センター 臨床研究部)
抄録 腸・膀胱瘻は、腸管と膀胱の間に瘻孔を形成する比較的稀な疾患であり、その原因としては、先天性・腫瘍性・炎症性・外傷性などが考えられている.今回我々は,炎症性が原因と考えられるS状結腸・膀胱瘻の2例を経験したので報告する。症例1は、59歳、男性。混濁尿・糞尿・気尿を主訴に、近医を受診。CRPの上昇及び細菌尿を認め、膀胱鏡では膀胱頸~右側壁に発赤・浮腫を認めた。注腸X線では、S状結腸に多発する憩室を認め、憩室から腸管外へ漏出するバリウムを確認した。憩室炎を原因とするS状結腸・膀胱瘻と診断し、S状結腸部分切除術及び膀胱部分切除術(右尿管膀胱新吻合)を施行した。症例2は、77歳、男性。排尿痛・気尿を主訴に、近医を受診。白血球増多とCRPの上昇及び細菌尿を認め、膀胱鏡では膀胱左側壁に瘻孔を認めた。内視鏡では、S状結腸に多発する憩室を認め、周囲に浮腫性変化を伴う汚い付着物に覆われた憩室を確認した。憩室炎を原因とするS状結腸・膀胱瘻と診断し、S状結腸部分切除術及び膀胱部分切除術を施行した。
索引用語 腸膀胱瘻, 画像診断