セッション情報 | シンポジウム3 |
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タイトル | 研-11:長期経過観察中の家族性大腸腺腫症の1例 |
演者 | 西村 淳(人吉総合病院 消化器科 ) |
共同演者 | 鶴田 園子(人吉総合病院 消化器科 ), 上田 城久朗(人吉総合病院 消化器科 ), 迫田 敏(人吉総合病院 消化器科 ), 光永 憲央(人吉総合病院 消化器科 ), 松下 弘雄(人吉総合病院 消化器科 ), 西村 卓祐(人吉総合病院 消化器科 ), 木村 正美(人吉総合病院 消化器科 ) |
抄録 | 【目的】25年前に家族性大腸線腫症と診断され、sulindacを投与後10年間経過観察中の1例を報告する。【症例】1999年に当院、木村らが日本臨床外科学会雑誌に家族性大腸線種症(Gerdner 症候群)に対して回盲部切除、部分切除、超低位前方切除後の残存大腸(25cm)にsulindacを投与して1年の経過を報告した。症例報告時(投与1年目)の時点ではポリポーシスは消失して、その間癌発生はなかった。2000年10月にIIC様病変を3箇所認めEMRを施行、そのうち1病変よりadenocarcinomaを認めた。以降、2001年4病変、2002年5病変、2003年5病変、2004年5病変、2005年1病変、2006年2病変のIIC様、LST様病変に対してEMRを繰り返している。大部分の病変がadenocarcinomaであったが、内視鏡的治療にてコントロールが十分になされていた。2007年1月の下部内視鏡検査でIIC様病変の多発を認めた。しかし大腸を25cm残したことによって経口摂取、排便状態良好であり十分なQOLが得られており、本人の満足度は大きい。最近の内視鏡像およびsulindacの効果について文献的考察を踏まえて報告する。 |
索引用語 | 家族性大腸線種症, 発癌 |