セッション情報 一般演題

タイトル 245:

Peutz-Jeghers症候群に伴う小腸ポリープをダブルバルーン内視鏡を用いて切除しえた2例

演者 野妻 愛(南風病院 消化器科DELIMITER鹿児島大学病院 消化器疾患・生活習慣病学)
共同演者 島岡 俊治(南風病院 消化器科), 新原 亨(南風病院 消化器科), 仁王 辰幸(南風病院 消化器科), 松田 彰郎(南風病院 消化器科), 鳥丸 博光(南風病院 消化器科), 田代 光太郎(南風病院 消化器科), 政 幸一郎(南風病院 消化器科), 田中 貞夫(南風病院 病理科), 西俣 嘉人(南風病院 病理科), 西俣 寛人(南風病院 消化器科), 大井 秀久(今村病院 消化器内科)
抄録 ダブルバルーン内視鏡は、小腸全域を比較的容易に観察ができる画期的手法としてこれまで診断が困難であった小腸出血や小腸腫瘍、原因不明の閉塞症状などに対してその有用性が報告されている.今回Peutz-Jeghers症候群(PJS)に伴う小腸ポリープに対してダブルバルーン内視鏡を用い,内視鏡的に切除しえた2例を経験したので報告する.症例1は31歳女性.16歳時PJSと診断されている.胃,十二指腸,大腸のポリープに対し,内視鏡的ポリープ切除術を繰り返し受けており,また直腸ポリープ,小腸ポリープに対して開腹による切除術の既往があった.空腸の遺残ポリープに対して小腸造影にて経過観察していたが増大傾向がみられたため今回ダブルバルーン内視鏡を用い内視鏡的に切除した.症例2は19歳女性.10歳時にPJSと診断され,14歳時に腸重積に対し緊急手術の既往があった.症例1同様,胃,十二指腸,大腸の内視鏡的ポリープ切除術を繰り返し受けていた.小腸精査目的で当院を紹介された.小腸造影で空腸にポリープが散在(最大4cm)していたためダブルバルーン内視鏡を用い内視鏡的に計5ヶのポリープを切除した.病理学的にはいずれも過誤腫であり悪性所見はみられなかった.
索引用語 Peutz-Jeghers症候群, ダブルバルーン内視鏡