セッション情報 | 一般演題 |
---|---|
タイトル | 203:当院における特発性細菌性腹膜炎(SBP)重症例の検討 |
演者 | 島袋 容司樹(沖縄県立中部病院 内科 消化器科) |
共同演者 | 知念 健司(沖縄県立中部病院 内科 消化器科), 新里 雅人(沖縄県立中部病院 内科 消化器科), 久保田 富秋(沖縄県立中部病院 内科 消化器科), 山口 裕(沖縄県立中部病院 内科 消化器科), 篠浦 丞(沖縄県立中部病院 内科 消化器科), 菊地 馨(沖縄県立中部病院 内科 消化器科), 慶田 喜秀(沖縄県立中部病院 内科 消化器科) |
抄録 | 【目的】当院における特発性細菌性腹膜炎症例(SBP)で抗菌薬治療にもかかわらずSBPで死亡した群(10例)と、生存した群(39例)において検討を行った。【方法】2003年1月1日~2006年9月25日までの約3年10ヶ月間の腹水培養結果および診療録をもとにretrospectiveに分析、統計学的解析はカイ2乗検定とMann-Whitney検定を用いて行った。【成績】血培陽性の陽性率、腹水/Neutの数、腹水/TPの量などにおいては、統計学的有意差は認めなかった。腹痛や圧痛の有無においても統計学的有意差は認めなかった。敗血症性ショックをきたした患者では死亡率が有意に高い結果となり、Foleyが留置されていた患者でも死亡率が有意に高い結果となった。初発症状が消化管出血で、その後にSBPを発症したと思われる患者においては、統計学的有意差は認めないものの、死亡率が高くなる傾向が認められた。【結論】敗血症性ショックをきたした患者では死亡率が有意に高い結果となった。肝硬変患者でのFoley留置は極力避けるべきで、また肝硬変患者の消化管出血では、SBP発症予防のため早目の抗菌薬投与が望ましいと思われた。 |
索引用語 | 感染症, 重症例 |