セッション情報 | シンポジウム3 |
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タイトル | 研-25:十二指腸憩室穿孔の一例 |
演者 | 池上 幸治(高邦会高木病院 胃腸科) |
共同演者 | 吉村 文博(高邦会高木病院 外科), 檜垣 賢作(高邦会高木病院 外科), 那須 賢司(高邦会高木病院 外科), 下西 智徳(高邦会高木病院 外科), 松山 悟(高邦会高木病院 外科), 林 賢正(高邦会高木病院 外科), 阿座上 聖史(高邦会高木病院 胃腸科), 知念 正明(高邦会高木病院 胃腸科), 森田 秀祐(高邦会高木病院 胃腸科), 西田 宏二(高邦会高木病院 胃腸科) |
抄録 | 【はじめに】比較的稀な十二指腸憩室穿孔を経験したので報告する。【症例】57歳女性。ANCA関連血管炎に伴う慢性腎不全のため2003年より透析中。右中下葉無気肺、肺炎の診断にて2007年3月17日に入院し、抗生剤で加療されていた。発熱の改善を認めず、3月22日より右背部・側腹部痛が出現した。その後徐々に腹痛が増強し、3月23日深夜には理学的所見にて腹部やや硬、腸蠕動音微弱、腹膜刺激所見を認めた。3月24日の腹部CTにて上行結腸憩室多発と周囲脂肪織濃度上昇、後腹膜腔に少量の液体貯留と遊離ガス像を認め、上行結腸憩室炎とその穿孔疑いで緊急手術となった。術中、十二指腸下行脚に鶉卵大の憩室及び同部の穿孔を認めた。憩室を切除し縫合した。【考察】上行結腸の多発憩室を認めたため、同憩室の穿孔を考えたが、結果的には比較的稀な十二指腸憩室穿孔であった。本例は十二指腸下行脚外側の憩室であり、より稀な症例と考えた。消化管穿孔の鑑別診断として考慮すべき疾患と思われたので報告した。 |
索引用語 | 十二指腸憩室穿孔, 消化管穿孔 |