セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 86:卵巣膿腫を契機に発見された小腸Crohn病の1例 |
演者 | 池田 憲治(福岡大学 医学部 第3内科) |
共同演者 | 青柳 邦彦(福岡大学 医学部 第3内科), 冨岡 禎隆(福岡大学 医学部 第3内科), 藤田 英治(福岡大学 医学部 第3内科), 池田 正和(福岡大学 医学部 第3内科), 福島 公香(福岡大学 医学部 第3内科), 志賀 洋(福岡大学 医学部 第3内科), 渡邉 隆(福岡大学 医学部 第3内科), 猪俣 絵里子(福岡大学 医学部 第3内科), 森田 勇(福岡大学 医学部 第3内科), 林 由浩(福岡大学 医学部 第3内科), 西村 宏達(福岡大学 医学部 第3内科), 酒井 真志(福岡大学 医学部 第3内科), 江口 浩一(福岡大学 医学部 第3内科), 前田 和弘(福岡大学 医学部 第3内科), 向坂 彰太郎(福岡大学 医学部 第3内科), 二村 聡(福岡大学 医学部 病理部) |
抄録 | 症例は25歳女性。2005年4月頃より発熱・下腹部痛が出現した。同年5月に近医にて卵巣腫大を指摘され当院婦人科に入院となった。38.9℃の発熱、著明な炎症所見(WBC 12000/μl、CRP 5.0mg/dl)を認めた。腹部超音波、MRIにて卵管瘤膿腫および骨盤腹膜炎を疑われた。抗生剤投与により一時的に炎症所見の改善を認めるたが、6月再度発熱、下腹部痛が出現したため開腹手術となった。手術時、右卵巣と回腸に高度の癒着を認めたため右付属器切除+回腸部分切除術+骨盤内癒着剥離術を施行した。切除病理標本では右付属器は卵巣膿瘍と診断、また回腸に縦走潰瘍、敷石状外観および非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認めた。回腸の一部に壁の壊死層を伴うことから小腸Crohn病の右付属器への穿通と診断した。当科転科後より完全静脈栄養療法を施行した。小腸造影にて潰瘍の瘢痕化を確認後退院となった。その後、経腸栄養療法を続け寛解を維持している。今回、我々は卵巣膿瘍を契機に発見された小腸Crohn病の1例を経験したので報告する。 |
索引用語 | Crohn病, 卵巣膿腫 |