| セッション情報 |
ワークショップ2
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| タイトル |
W2-08：十二指腸乳頭部腫瘍の免疫組織化学別にみた内視鏡像及び進展度の検討
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| 演者 |
岡部 義信（久留米大学 医学部 内科学講座消化器内科部門） |
| 共同演者 |
内藤 嘉紀（久留米大学医学部 病理学講座）, 河原 明彦（久留米大学病院 病院病理部）, 菅 偉哉（久留米大学 医学部 内科学講座消化器内科部門）, 酒井 丈典（久留米大学医学部 外科学講座）, 木下 壽文（久留米大学医学部 外科学講座）, 鶴田 修（久留米大学 医学部 内科学講座消化器内科部門）, 佐田 通夫（久留米大学 医学部 内科学講座消化器内科部門） |
| 抄録 |
[はじめに]乳頭部腫瘍を膵胆型と腸型に分類し、前者は浸潤性で後者は腺腫内癌が存在すると報告されている。摘出標本でCK7&20を用いた免疫染色を行い，retrospectiveに内視鏡所見と進展度を比較した。[対象]2002年～2007年2月の間に切除し得た腺腫9例及び癌15例を対象とした。当院では術前に内視鏡観察とEUS及び直接膵胆管造影を行い、生検で癌と診断された例は基本的に外科的切除、腺腫と診断され周囲進展なく一括切除が可能な場合は内視鏡的乳頭切除術、一括切除困難な場合は経十二指腸的乳頭部切除術を選択している。内視鏡所見は、取り扱い規約に準じさらに露出腫瘤型を乳頭状、結節状に細分類した。摘出標本はH.E.染色とCK 7(膵胆型)&20(腸型)染色を行い、腫瘍部の染色態度別に内視鏡所見と進展度を検討した。[結果]腺腫例はCK 7-/CK20+:6例、CK7+/CK20+:3例だった。内視鏡所見は乳頭状で十二指腸粘膜方向への進展例が多かったが、後者3例中1例は十二指腸水平脚まで至り、1例は蠕動に伴い乳頭状の形態が変化し2例ともhigh gradeな腺腫だった。癌例はCK 7+/CK 20-:4例で、内視鏡所見は3/4例が結節状を呈し、2/4例に膵浸潤(pPanc1)と十二指腸浸潤(pDU2)、1/4例に膵胆管内進展をみた。また、CK 7+/CK 20+:10例で、内視鏡所見は乳頭状から結節状と様々で、3/10例に十二指腸浸潤(pDU1, pDU2)を、2/10例に膵胆管内進展を認めた。膵胆管内進展3例の深達度はm 1例、od 2例だった。CK 7-/CK20+は1例で、腺腫内癌だった。[結語]腺腫6/9例はCK20陽性だった。癌14/15例がCK7陽性で、8/14例で周囲進展を認め、m/od癌でも膵胆管内進展をみた例があった。癌に対する根治を目的とした局所切除は慎重に行うべきである。 |
| 索引用語 |
十二指腸乳頭部腫瘍, サイトケラチン |
