セッション情報 一般演題

タイトル 174:

脾静脈血栓症の一例

演者 猿渡 仁奈子(宮崎大学 医学部 循環体液制御学)
共同演者 中島 孝治(宮崎大学 医学部 循環体液制御学), 松本 英丈(宮崎大学 医学部 循環体液制御学), 早稲田 文子(宮崎大学 医学部 循環体液制御学), 押川 勝太郎(宮崎大学 医学部 循環体液制御学), 大塚 正晃(宮崎大学 医学部 循環体液制御学), 稲津 東彦(宮崎大学 医学部 循環体液制御学), 北村 和雄(宮崎大学 医学部 循環体液制御学)
抄録 症例は35歳、女性。1994年から2006年3月まで、断続的ではあったが経口避妊薬を使用していた。2006年4月中旬、左上腹部痛が出現し、改善しないため同年4月29日近医を受診した。家族性大腸腺腫症の家族歴も有していたため、5月1日、当科を受診した。受診時の腹部CTにて脾静脈に巨大な血栓を認めた。当科入院となり、ヘパリン持続静注、ワーファリン内服にて加療した。退院後、ワーファリン内服を継続し、画像上、血栓は消失した。現在、ワーファリンを中止し、経過観察中である。脾静脈血栓は比較的まれであり、本邦報告例では先天性凝固因子異常、膵炎後などに発症した報告が散見される。本症例では経口避妊薬の服用が、発症の原因と考えられ,治療についても若干の考察を加えて報告する。
索引用語 脾静脈血栓, 経口避妊薬