セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 148:ESD後病理学的検討によりガイドライン適応外病変となった深達度m、sm1早期胃癌症例の検討 |
演者 | 石居 公之(国立病院機構長崎医療センター 消化器内科) |
共同演者 | 福田 慎一郎(国立病院機構長崎医療センター 消化器内科), 塩澤 健(国立病院機構長崎医療センター 消化器内科), 西山 仁(国立病院機構長崎医療センター 消化器内科), 福田 英一郎(国立病院機構長崎医療センター 消化器内科), 大仁田 賢(国立病院機構長崎医療センター 消化器内科), 山口 直之(長崎大学付属医学部歯学部病院 第二内科), 塩澤 純一(長崎大学付属医学部歯学部病院 第二内科), 池田 幸紀(長崎大学付属医学部歯学部病院 第二内科), 磯本 一(長崎大学付属医学部歯学部病院 第二内科), 宿輪 三郎(長崎大学付属医学部歯学部病院 第二内科), 水田 陽平(長崎大学付属医学部歯学部病院 第二内科), 河野 茂(長崎大学付属医学部歯学部病院 第二内科) |
抄録 | 【目的】近年ESDは急速に普及し、早期胃癌治療法として確立されつつある。我々も2006年12月まで533病変の早期胃癌に対しESDを施行、治癒切除と判断した症例に再発は殆どなく治療成績は良好と考えている。しかし、根治目的に施行した511病変(術前診断ガイドライン(以下G)適応内病変297病変、術前診断G適応拡大病変214病変)中59病変のG適応外例があり、その中でも深達度m、sm1癌で術後診断にて適応外となった例24例について内視鏡的・病理学的に検討する【対象と方法】対象は2006年12月までに長崎大学第二内科関連施設で、術前診断G適応内・拡大病変と判断し根治目的にESD施行した早期胃癌511病変。それぞれの病変について適応外となった原因を病理学的に検討した。また内視鏡的肉眼型についても検討した。【結果】(1)脈管浸潤(+)の分化型m癌7病変、(2)2cmを超える未分化癌m癌2病変、(3)3cmを超える病理学的瘢痕(+)のm癌3病変、(4)脈管浸潤(+)の分化型sm1癌7病変、(5)脈管浸潤なく3cmを超える分化型sm1癌5病変認められた。内視鏡的肉眼型に関してはIIc病変が15例、IIa+c病変が7例、I型病変が2例であった。病理学的な内訳はtub1:11例、tub2:9例、pap:2例、por1:1例、por2:1例であった。【考察】ESD術前に脈管浸潤、組織型を完全に診断することは現時点では不可能である。ESDの適応を考える上で診断学的に現状では克服困難な点があることが示唆された。術後非治癒切除病変の詳細な検討を行いESD適応病変について考えることが今後重要と思われる。 |
索引用語 | 早期胃癌, ESD |