| セッション情報 | 一般演題 |
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| タイトル | 60:内視鏡的に抜去し得た膵管ステント迷入の2例 |
| 演者 | 福地 聡士(国立病院機構 大分医療センター 消化器科) |
| 共同演者 | 秦 順子(国立病院機構 大分医療センター 消化器科), 上尾 哲也(国立病院機構 大分医療センター 消化器科), 長門 仁(国立病院機構 大分医療センター 消化器科), 本田 浩一(国立病院機構 大分医療センター 消化器科), 室 豊吉(国立病院機構 大分医療センター 消化器科), 江藤 寛之(大分赤十字病院 消化器科), 福澤 謙吾(大分赤十字病院 外科), 小野 英伸(小野英伸クリニック), 清家 正隆(大分大学 消化器内科) |
| 抄録 | 今回われわれは、膵管ステント迷入の2例を経験したので報告する。症例1:37歳、男性。平成15年8月に膵胆管合流異常・慢性膵炎の診断にて膵管・胆管の双方にステント挿入後に胆道再建を受けた。術中胆管ステント抜去の際、膵管内に膵管ステントが迷入した。その後内視鏡的抜去を何度か試みたが抜去できず、手術等も勧められていたが、ご本人の希望で経過観察とされていた。平成17年12月末より腹痛が度々あり、平成17年2月に受診。急性膵炎と診断された。急性膵炎治療後、ステントの抜去が必要と判断され、平成17年2月27日内視鏡的膵管ステント除去を行った。ステントは乳頭には出ておらず、ERCP、EUS上共通管にわずかに断端が出ている状態で、大部分は膵管内にある状態であった。ガイドワイヤーがステント外より尾部まで挿入できたため、バスケット等で除去を試みたが、ステント部分の狭窄が強くまた、ステントが固着している状況であった。狭窄部解除のためステントリトリーバーを挿入したところ、ステントの固着も解除され、フラワーバスケットにて除去できた。症例2:62歳、女性。背部痛、CA19-9高値精査で平成18年4月にERCPを行った。その際膵炎予防のために膵管ステント挿入を受けた。しかしその後ERCP後膵炎を起こし、フサン動注療法等で改善した。平成18年6月内視鏡的にスネアーで抜去を試みた際、ステントの固着が強く、ステントがスネアーで切断され、乳頭よりほとんど見えない状況になった。その後内視鏡的ステント抜去を行った。呼吸性変動でわずかに見えるステント断端にガイドワイヤー挿入し、ステントリトリーバーを使用して抜去した。結語:膵管内のステント迷入に際して、ステント内ワイヤー通過の有無にかかわらずステントリトリーバーは有効であった。 |
| 索引用語 | 膵管ステント, 迷入 |