| セッション情報 |
一般演題
|
| タイトル |
84:鉄欠乏性貧血の改善に伴い肝障害の進行を認めた原発性胆汁性肝硬変の2例
|
| 演者 |
千住 猛士(飯塚病院 肝臓内科) |
| 共同演者 |
宮崎 将之(飯塚病院 肝臓内科), 矢田 雅佳(飯塚病院 肝臓内科), 本村 健太(飯塚病院 肝臓内科), 小柳 年正(飯塚病院 肝臓内科), 坂本 茂(飯塚病院 肝臓内科) |
| 抄録 |
鉄欠乏性貧血の進行に伴い肝障害の改善を、鉄欠乏性貧血の改善に伴い肝障害の進行を認めた原発性胆汁性肝硬変の2症例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。症例1は52歳女性。1998年7月に原発性胆汁性肝硬変と診断され、ウルソデスオキシコール酸の投与を開始された。1998年12月はHb 12.9、ALP 737、γGTP 189で、1999年7月にHb 8.9、ALP 492、γGTP 98と貧血の進行を認め鉄剤開始。1999年12月にはHb 13.1、ALP 570、γGTP 181と貧血は改善したが胆道系酵素は上昇した。以後同様の経過を繰り返した。症例2は55歳女性。1993年3月に原発性胆汁性肝硬変と診断され、ウルソデスオキシコール酸の投与を開始された。1995年11月はHb 10.6、ALP 383、γGTP 106で、1997年8月にHb 8.7、ALP 140、γGTP 20と貧血の進行を認め鉄剤開始。1998年2月にはHb 12.5、ALP 283、γGTP 48と貧血は改善したが胆道系酵素は上昇した。以後同様の経過を繰り返した。原発性胆汁性肝硬変の炎症においても組織鉄と酸化ストレスの関与を示唆する経過と考えられた。 |
| 索引用語 |
原発性胆汁性肝硬変, 鉄欠乏性貧血 |