セッション情報 一般演題

タイトル 10:

術後骨格筋転移を来した進行胃癌の1例

演者 馬場 信一(肝属郡医師会立病院 外科)
共同演者 風呂井 彰(肝属郡医師会立病院 外科), 伊藤 欣司(肝属郡医師会立病院 外科), 白浜 浩司(肝属郡医師会立病院 外科), 宮川 勝也(同 放射線科), 船川 慶太(鹿児島大学 第二内科)
抄録 胃癌の骨格筋への転移は稀でその画像診断も難しく予後は不良である。今回、我々は進行胃癌術後の腸腰筋転移に対し外科手術と化学療法を行い、QOLを維持し長期生存を得ている1例を経験したので報告する。症例は74歳、男性。進行胃癌術後1年目のCTにて左腸腰筋内に55mmの腫瘍が出現。造影効果もあり悪性を否定できず、H17.4に左腸腰筋切除を施行。切除標本は最大径40mm、割面は黄白色調で境界明瞭な腫瘍であり、組織学的には胃癌の転移と診断された。術後補助療法としてTS-1/CDDP療法を6クール施行した。ところが、H18.5になり腫瘍マーカーの上昇、左下肢の痺れが出現。CT・PETにて同部位の再発を認めた。H18.6からweekly paclitaxel/5’-DFURを開始。3クール終了時にマーカーは正常化し、5クール終了時にはCTにて再発巣が消失した。現在、約6ヶ月CRを維持している。
索引用語 骨格筋転移, 治療