セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 192:総胆管末端に発生したintraductal papillary adenomaの1例 |
演者 | 和田 幸之(国立病院機構 九州医療センター 肝臓病センター 肝胆膵外科) |
共同演者 | 高見 裕子(国立病院機構 九州医療センター 肝臓病センター 肝胆膵外科), 龍 知記(国立病院機構 九州医療センター 肝臓病センター 肝胆膵外科), 才津 秀樹(国立病院機構 九州医療センター 肝臓病センター 肝胆膵外科), 吉本 剛志(同消化器科), 武元 良祐(同消化器科), 宮原 稔彦(同消化器科), 福泉 公仁隆(同消化器科), 原田 直彦(同消化器科), 中牟田 誠(同消化器科), 安森 弘太郎(同放射線科), 桃崎 征也(同病理部), 上杉 憲子(同病理部), 村中 光(臨床研究部) |
抄録 | 【症例】65才、男性。【主訴】右季肋部痛、悪寒発熱。【既往歴】13才虫垂炎(虫垂切除)、20才十二指腸潰瘍(胃切除、B-II再建)、60才胆石胆嚢炎(胆嚢摘出)【現病歴】平成18年9月仕事中急に右季肋部痛と悪寒発熱が出現したため近医受診し、抗生剤、鎮痛剤にて症状は軽快したものの、腹部超音波検査にて肝内胆管、総胆管の拡張を認めたため9月末当院を紹介された。【検査成績】T.B 1.0、LDH 169、AST 22、ALT 27、γ- GTP 112、ALP 401、AMY 140、Lipase 44.5、WBC 7600、CRP 0.10、CEA 6.3、CA19-9 21、DUPAN-2 25、Span-1 15と胆道系酵素の上昇を認めた。【画像診断】CTでは肝内胆管及び総胆管は拡張し、総胆管末端付近に20mmの腫瘤陰影が疑われる。PTCD造影では総胆管末端に陰影欠損を認めるものの、4回の胆汁細胞診はclass I~II。胆道鏡検査は記録は出来なかったものの、総胆管内に結石ではなく、乳頭状腫瘤を認めた。以上より、胆管腫瘍、しかし良性胆管腫瘍は頻度的に極めて稀であることから胆管癌の診断にて平成18年12月膵頭十二指腸切除を施行した。【病理組織診断】核異型はわずかで、付属器腺が残存し腫瘍性破壊は認めず、病変と非病変部の境界が不明瞭で、病変は低乳頭状であることなどからintraductal papillary adenomaと診断された。 |
索引用語 | 胆管良性腫瘍, 乳頭状腫瘤 |