セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 132:A型胃炎を伴った胃カルチノイドの1例 |
演者 | 村尾 寛之(九州大学大学院 病態制御内科学) |
共同演者 | 多喜 研太郎(九州大学大学院 病態制御内科学), 荻野 治栄(九州大学大学院 病態制御内科学), 樋口 奈緒美(九州大学大学院 病態制御内科学), 金山 兼司(九州大学大学院 病態制御内科学), 水谷 孝弘(九州大学大学院 病態制御内科学), 隅田 頼信(九州大学大学院 病態制御内科学), 板場 壮一(九州大学大学院 病態制御内科学), 秋穂 裕唯(九州大学大学院 病態制御内科学), 中村 和彦(九州大学大学院 病態制御内科学), 高柳 涼一(九州大学大学院 病態制御内科学), 後藤 綾子(九州大学大学院 形態機能病理学), 神代 由美子(九州大学大学院 形態機能病理学), 八尾 隆史(九州大学大学院 形態機能病理学) |
抄録 | 症例は生来健康な54歳女性.平成18年11月スクリーニング目的に上部消化管内視鏡検査受けたところ,胃体上部小彎に径3mm程度の黄色調粘膜下腫瘍認め,生検にて胃カルチノイドの診断であった.精査加療目的に当院紹介.血清ガストリンは3204pg/mlと高値,抗胃壁抗体・抗内因子抗体ともに陽性であった.超音波内視鏡検査にて病変の深達度SM2と考えられ,周囲リンパ節腫大を認めなかった.下部消化管内視鏡検査,腹部CT検査にて明らかな他病変認めず,胃病変に対してEMR-L法による内視鏡的切除を施行した.組織所見では,腫瘍細胞は小型で円形の核を有し,巣状に増殖していた.免疫染色ではクロモグラニンA,CD56陽性であった.また,周囲粘膜は萎縮とendocrine cell micronestを散在性に認め,A型胃炎に合致する所見であった.以上よりA型胃炎を伴った胃カルチノイドと診断した.切除後3ヵ月の時点では再発の所見を認めていない.A型胃炎を伴った胃カルチノイドは本邦では比較的稀とされており,若干の文献的考察を加えて報告する. |
索引用語 | カルチノイド, A型胃炎 |