セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
253:ラミブジンの短期投与が有用であったゲノタイプFのB型慢性肝炎の2例
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演者 |
佐久川 廣(ハートライフ病院消化器内科) |
共同演者 |
仲吉 朝邦(ハートライフ病院消化器内科), 折田 均(ハートライフ病院消化器内科), 比嘉 良夫(ハートライフ病院消化器内科), 新城 勇人(ハートライフ病院消化器内科), 前城 達次(琉球大学第一内科), 山城 剛(琉球大学輸血部) |
抄録 |
B型肝炎ウイルス(HBV)のゲノタイプFは本邦では稀で、その病態も不明である。今回我々はHBVゲノタイプFの慢性肝炎を2例を経験したので、報告する。症例1は43歳男性。近医眼科でブドウ膜炎と診断され、プレドニンを投与された。その後、肝障害出現し、当院受診。肝酵素の上昇(GOT 73、GPT 335)を認め、HBs抗原陽性、HBe抗原陰性、HBe抗体陽性で、肝生検で慢性肝炎(A2、F2)と診断された。ラミブジンを1年間投与し、肝機能正常化したため、中止したところ、再燃した。その後、ラミブジンを6ヶ月投与したところ、肝酵素は速やかに正常化した。投与終了後4年以上経過した現在でも正常化が持続している。症例2は40歳男性。2004年5月に倦怠感を主訴に来院。肝酵素の著明な上昇(GOT 1086, GPT 1278)とHBs抗原陽性、HBe抗原陰性、HBe抗体陽性の所見より、B型慢性肝炎の急性増悪と診断した。ラミブジンを1年間投与し、その後ウイルスの減少と肝酵素の正常化を認め、中止した。中止後9ヶ月経過した現在においてもウイルス量の増加はなく、肝酵素も正常な状態を保っている。 |
索引用語 |
B型肝炎, ゲノタイプ |