セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 156:腫瘍内出血を伴った十二指腸原発巨大GISTの1例 |
演者 | 野中 孝一(国立病院機構長崎医療センター 外科) |
共同演者 | 鬼塚 伸也(国立病院機構長崎医療センター 外科DELIMITER同 臨床研究センター), 久富 一輝(国立病院機構長崎医療センター 外科), 田浦 康明(国立病院機構長崎医療センター 外科), 北里 周(国立病院機構長崎医療センター 外科), 中田 哲夫(国立病院機構長崎医療センター 外科), 辻 孝(国立病院機構長崎医療センター 外科), 前田 茂人(国立病院機構長崎医療センター 外科), 永田 康浩(国立病院機構長崎医療センター 外科), 辻 博治(国立病院機構長崎医療センター 外科), 藤岡 ひかる(国立病院機構長崎医療センター 外科DELIMITER同 臨床研究センター), 新野 大介(同 臨床検査科), 伊東 正博(同 臨床検査科DELIMITER同 臨床研究センター) |
抄録 | 【症例】42歳 女性 現病歴:2007年1月腹部違和感を自覚し、近医受診。右側腹部に約10cmの腫瘤を触知し、精査目的で当院入院。超音波検査、CT、MRIにて十二指腸に一部壁在結節を有する約9cm大の出血変性を伴った嚢胞性腫瘤を認めた。上部消化管内視鏡にて十二指腸第2部に中央に陥凹を伴う粘膜下腫瘍を認め、生検にてGISTと診断された。十二指腸原発GISTの診断で、膵頭十二指腸切除術を施行した。腫瘤は暗赤色の内溶液で満たされた8×10cmの単房性嚢胞性腫瘤であり、十二指腸壁側には潰瘍を伴う白色の粘膜下腫瘍を認めた。免疫染色ではCD34(-), c-kit(+), αSMA(-), S-100(-)でuncommitted typeのGISTであった。核分裂像はごく少数でありリンパ節転移は認めなかった。リスク分類では中リスクであった。 【考察】GISTは腫瘍内出血を伴うと、嚢胞状の形態を呈し診断に難渋することがある。十二指腸原発GISTの診断、治療等について若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 十二指腸GIST, 腫瘍内出血 |