セッション情報 一般演題

タイトル 191:

胃潰瘍を合併した重複胆管症の1例

演者 大場 一生(佐世保市立総合病院消化器科)
共同演者 福田 浩敏(佐世保市立総合病院消化器科), 角川 淑子(佐世保市立総合病院消化器科), 池田 幸紀(佐世保市立総合病院消化器科), 小田 英俊(佐世保市立総合病院消化器科), 植原 亮平(佐世保市立総合病院消化器科), 岩崎 啓介(佐世保市立総合病院病理部), 水田 陽平(長崎大学医学部第2内科), 河野 茂(長崎大学医学部第2内科)
抄録 症例は51歳男性、健診胃X線検査にて胃体部小弯の陥凹性病変とその近傍の管状物が認められた。上部消化管内視鏡検査にて、胃体下部小弯に黄色漿液が流出する陥凹とその後壁肛門側に潰瘍を認めた。腹部CT、MRCPでは胃体下部小弯から肝外側区域に向かう索状の構造物と拡張のない通常の総胆管を認めた。経乳頭的に総胆管を、経胃的に副胆管を造影し、左右の胆管が別々に開口することが確認され、IIIa型重複胆管症の診断を得た。胆道系奇形の中でも、重複胆管症はきわめて稀である。今回我々は、胃潰瘍を合併し、左右胆管を同時に造影し得たIIIa型重複胆管症を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 重複胆管症, 副胆管