セッション情報 一般演題

タイトル 13:

骨髄異形成症候群(MDS)を伴った胃癌切除例の検討

演者 長岡 美佐紀(慈愛会 今村病院 外科)
共同演者 帆北 修一(慈愛会 今村病院 外科), 有馬 豪男(慈愛会 今村病院 外科), 林 知実(慈愛会 今村病院 外科), 大迫 保(慈愛会 今村病院 外科), 原口 優清(鹿屋医療センター), 大井 秀久(慈愛会今村病院 消化器内科), 徳元 攻(慈愛会今村病院 消化器内科), 尾田 一郎(尾田内科胃腸科), 井上 大栄(慈愛会今村病院 血液内科), 久木田 稔正(慈愛会今村病院 血液内科), 松元 正(慈愛会今村病院 血液内科), 川崎 雄三(慈愛会 今村病院 外科), 野村 秀洋(慈愛会 今村病院 外科), 愛甲 孝(鹿児島大学大学院腫瘍制御学)
抄録 骨髄異形成症候群(Myelodysplastic syndrome:MDS)は,骨髄に異形成をもった芽球の増加を認め,治療抵抗性の末梢汎血球減少を特徴とする予後不良の疾患で,現在,有効な治療法は確立されていない.また,他臓器癌との合併例,特に切除例の報告は少なく,重複癌に対する手術を行う場合,周術期の管理が問題となる.今回我々は,MDS に合併した胃癌切除例2例を経験したので報告する.症例1 73才 男性 平成15年よりMDSと診断.平成18年6月胃癌の診断(胃角対側大弯にIIa病変).入院時WBC;1800、RBC;221万、Hb;6.9、Plt;3.8万であった.G-CSF,血小板血漿当を投与し,7月21日幽門側胃切除術施行.最終病理ではI+IIa,T1(M),tub2+por,ly0,v0,N0であった.術後ドレーンより軽度の出血が持続したが,軽快退院.症例2 73才 男性 平成18年12月MDSと診断.平成19年3月胃癌の診断(胃角小弯IIc類似進行癌,EGJ直下にIIa病変を認めた.4月胃全摘術施行.今回MDSを合併した胃癌切除例2例を経験したので報告する.
索引用語 骨髄異形成症候群, 胃癌