セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 12:Bi-weeklyTXL/TS1で著明な縮小が得られたVirchow 転移陽性胃癌の1例 |
演者 | 林 知実(慈愛会 今村病院 外科) |
共同演者 | 帆北 修一(慈愛会 今村病院 外科), 有馬 豪男(慈愛会 今村病院 外科), 大迫 保(慈愛会 今村病院 外科), 徳元 攻(慈愛会今村病院 消化器内科), 大井 秀久(慈愛会今村病院 消化器内科), 上田 博一郎(今村病院分院 消化器内科), 高崎 能久(今村病院分院 消化器内科), 川崎 雄三(慈愛会 今村病院 外科), 野村 秀洋(慈愛会 今村病院 外科), 愛甲 孝(鹿児島大学大学院腫瘍制御学) |
抄録 | 症例は56才の女性.脳梗塞後遺症,大動脈弁置換術後.平成17年9月頃より左頚部のしこりを自覚.食道の通過障害を自覚したため,10月近医受診.胃内視鏡検査で噴門部を中心に食道浸潤を伴う胃癌を認めた(tub2).大動脈周囲リンパ節・Virchowリンパ節転移を伴う胃癌と診断.化学療法を第一選択とし,Bi-weekly TXL/TS1 療法を開始した.1コース施行後のCTにて,リンパ節の縮小効果が認められた.3コース終了後のCTでは,No.1-3,No.16のリンパ節がほぼ消失した.しかし胃透視での主病巣に対する効果はNCであった.4-5コース2回目のTXLの投与は白血球の減少にてSkipとした.その後白血球減少にて投与開始の延期,TXLのSkip等があり不完全ではあったが9コースまで施行.CTにてリンパ節転移はほとんど消失した.10コース目からは2回目のTXLの投与をSkipして継続施行した.平成18年9月の内視鏡検査では,主病変もほとんど消失し,scarとして観察された.平成19年1月14コース目が終了した段階でCTを撮影し,明らかなリンパ節腫大を認めず.TS1単独での維持療法に変更した.手術は本人の希望に施行しない方針である.今回Bi-weeklyTXL/TS1で著明な縮小が得られたVirchow 転移陽性胃癌の1例を経験したので報告する. |
索引用語 | 胃癌, 化学療法 |