セッション情報 |
ポスターセッション(消化器病学会)
その他1
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タイトル |
消P-769:当科における胃内バルーン留置術施行を見据えた肥満症に対する取り組みについて
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演者 |
岡本 健志(山口大大学院・消化器病態内科学) |
共同演者 |
寺井 崇二(山口大大学院・消化器病態内科学), 内田 耕一(山口大大学院・消化器病態内科学), 坂井田 功(山口大大学院・消化器病態内科学) |
抄録 |
近年本邦においても、食習慣を含めた生活習慣の欧米化により、肥満、特に内蔵型肥満の増加が危惧されている。内蔵型肥満は、高血圧や脂質代謝異常、耐糖能異常と関連し、いわゆるメタボリックシンドロームと総称され注目されている。消化器領域においても非アルコール性脂肪肝炎(NASH)や大腸癌、食道腺癌と肥満の関連が注目されている。こうした状況を踏まえ、当科においても肥満症に対する取り組みを2008年より開始した。当科は肝疾患、消化管疾患、胆膵疾患を専門領域としている。このうち肝臓病専門医が、肝疾患に対する治療の経験を生かし、肥満症患者に対して運動療法や食事療法の指導を行う“肥満症入院パス”を作成した。また消化器内視鏡専門医が、2008年10月に本邦における内視鏡的胃内バルーン留置術施行のための認証を取得、2009年3月には当院倫理委員会において、臨床研究としての肥満症に対する胃内バルーン留置術が承認された。2009年10月には、主に肥満症に対する内科治療を行うことを目的としメタボ肥満外来を設置、2010年10月には日本肥満学会認定肥満症専門病院に認定された。現在、胃内バルーン留置術施行を念頭に置き、一名の高度肥満症患者を外来経過観察中である。現状では、治療対象患者の集積や選定、精神科的治療の介入等に問題があるため、他科との連携を検討している。当科における、肥満症治療への取り組みや今後の展望につき報告する。 |
索引用語 |
胃内バルーン留置術, 肥満症 |