セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)その他2 |
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タイトル | 消P-775:緩和病棟のない大学病院における緩和ケアチームの活動状況(消化器癌末期患者に対してチーム介入が奏功したと考えられる症例から) |
演者 | 片野 素信(東京医大茨城医療センター・消化器外科) |
共同演者 | 後藤 悦久(東京医大茨城医療センター・消化器外科), 竹村 晃(東京医大茨城医療センター・消化器外科), 中地 健(東京医大茨城医療センター・消化器外科), 田渕 崇伸(東京医大茨城医療センター・消化器外科), 長田 大志(東京医大茨城医療センター・消化器外科), 春日 照彦(東京医大茨城医療センター・消化器外科), 佐谷 徹郎(東京医大茨城医療センター・消化器外科), 本橋 行(東京医大茨城医療センター・消化器外科), 島崎 二郎(東京医大茨城医療センター・消化器外科), 小西 栄(東京医大茨城医療センター・消化器外科), 渡辺 善徳(東京医大茨城医療センター・消化器外科), 生方 英幸(東京医大茨城医療センター・消化器外科), 田渕 崇文(東京医大茨城医療センター・消化器外科), 平山 剛(東京医大茨城医療センター・消化器内科) |
抄録 | 当院では緩和ケアチームを立ち上げ、多職種医療スタッフによるラウンドを行なっている。スタッフは、医師3名(内専従1名、精神科医師1名)、緩和ケア認定看護師、薬剤師、栄養師、MSWの構成となっている。対象患者は消化器癌以外にも、乳癌、肺癌、咽喉頭癌、神経膠芽腫など多岐にわたって緩和ケア活動をしている状況となっている。緩和ケアチームの介入内容としては、疼痛管理が中心となるが、精神不安に対するケア、患者家族に対しての精神的フォローなど、また在宅治療に向けてのサポートも行なっている。当院では緩和病棟を有しておらず、人的資源の問題から専任スタッフが置けない状況にあり、実際に緩和ケアチームの介入においては主治医、病棟看護師との連携が重要になっている。今回、消化器がん末期患者における緩和ケアチームの介入事例に対して検討を加え報告する。症例は61歳男性。2008年胃癌にて手術施行。術後化学療法を継続していたが、2010年7月頃より、咳に伴う呼吸苦症状が出現、画像診断にて肺における癌性リンパ管症と診断される。患者本人に再発など病状の悪化についての受け入れが難しいことで、緩和ケアチームの介入となる。当初は主治医への不信感や予後に対する不安感など強く、精神的に不安定な状態であったが、チームの認定看護師やMSWの積極的介入もあり、症状緩和に対して麻薬の使用も受け入れられるようになった。死亡退院まで短期間であったが、患者及び家族に対して緩和ケアチームの介入が功を奏した事例とも考えられ、報告する。 |
索引用語 | 緩和医療, 緩和ケアチーム |