セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

その他3

タイトル 消P-778:

緊急内視鏡的処置の必要性におけるGlasgow Blatchford Score (GBS)の有効性とmodified GBSの開発

演者 堀部 昌靖(都立多摩総合医療センター・内科)
共同演者 佐々木 満仁(都立多摩総合医療センター・内科), 横田 拓也(都立多摩総合医療センター・内科), 並木 伸(都立多摩総合医療センター・内科), 村田 直樹(都立多摩総合医療センター・内科), 小倉 祐紀(都立多摩総合医療センター・内科)
抄録 2009年LancetでGBSが上部消化管出血疑いの患者の入院適応の指標として有用であると報告された。日本では地方を中心として消化器内科医の数が限られており、夜間や休日の緊急内視鏡検査の必要性を判断することが重要である。そこで我々は緊急内視鏡治療の必要性を予測するためGBSが有効かどうかを検討した。当院で2年間に上部消化管出血疑いにて緊急内視鏡検査を施行された135例を対象とし、アウトカムを内視鏡にて止血術もしくは予防的な処置が行われたかどうかと設定した。患者135人の平均年齢は66歳であり、死亡率は2.9%であった。内視鏡的な治療は51%の患者に行われ、治療を行わなかった群のGBSの平均は11.0±3.9、治療が必要であった群は13.3±3.4であり有意差(p<0.05)を認めた。オッズ比は1.20(95%信頼区間1.09~1.33)であり、ROC曲線下面積は0.712であった。カットオフ値を9としたところGBSが9以下の患者は29人であり、そのうち9人が内視鏡的処置が必要であった。JMPにて多重ロジスティック回帰分析を行い、次の2点を改良したmodified GBS(m-GBS)の作成を試みた。(1)BUNの代わりBUN/ Creを代入する。(2)PPIの内服をしている場合は3点マイナスする。カットオフ値を5としたところ、GBSが5以下の患者は9人であり、そのうち内視鏡的処置が必要であった患者はいなかった。さらにm-GBSのROC曲線下面積は0.764でありGBSよりも大きかった。以上より緊急内視鏡治療の必要性を予測するためGBSが有効であり、私たちの作成したm-GBSはGBSよりも優れている可能性がある。
索引用語 GBS, 緊急内視鏡