セッション情報 ランチョンセミナー(消化器病学会)

これからのC型肝炎治療

タイトル 消ラン23-1:

C型肝炎治療-PEG/RBV療法からTriple Therapyへ-

演者 狩野 吉康(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科))
共同演者
抄録 現在のgenotype 1型高ウイルス量のC型肝炎の抗ウイルス療法の標準治療であるPEG/RBV療法の治療成績は宿主因子、ウイルス因子、治療因子により規定されている。当科のPEG/RBV療法を施行した1型高ウイルス量症例の検討ではIL28B SNP (rs8099917) non-TT、core70 mutantが無効要因であり、non-TTかつ 70 mutant症例ではSVR/TVR/NVRが各々7%/18%/75%、non-TTかつ70 mutant以外(Others)の症例では各々44%/39%/17%であった。PEG/RBVにTelaprevirを加えたTriple Therapy(札幌厚生病院、虎の門病院、広島大学病院の94例)ではnon-TTかつ70 mutant症例(27例)のSVR/TVR/NVRは各々40%/56%/4%、Others症例では88%/12%/0%であり、Triple Therapyでは治療効果が大幅に向上したがnon-TTかつ70 mutant症例は依然として難治であった。今後は、これらの症例に対して更なる投与方法の工夫あるいは新規薬剤が期待される。
索引用語