セッション情報 一般演題

タイトル 86:

膀胱癌術後経過観察中に発見された盲腸絨毛腫瘍の1例

演者 藤山  俊一郎(済生会熊本病院 消化器病センター)
共同演者 尾崎  徹(済生会熊本病院 消化器病センター), 吉田 健一(済生会熊本病院 消化器病センター), 上原 正義(済生会熊本病院 消化器病センター), 江口 洋之(済生会熊本病院 消化器病センター), 藤本 貴久(済生会熊本病院 消化器病センター), 多田 修治(済生会熊本病院 消化器病センター), 須古 博信(済生会熊本病院 消化器病センター), 水元 孝郎(済生会熊本病院 外科センター), 富安 真二朗(済生会熊本病院 外科センター), 金光 敬一郎(済生会熊本病院 外科センター), 神尾 多喜浩(済生会熊本病院 病理), 宇都宮 大輔(済生会熊本病院 画像診断センター), 廣田 和彦(済生会熊本病院 画像診断センター), 浦田 譲治(済生会熊本病院 画像診断センター)
抄録 症例は76歳、女性。平成17年4月、膀胱癌にて当院泌尿器科で膀胱全摘と回腸導管造設術を施行された。その後、当院泌尿器科外来にて3ヵ月ごとに経過観察されていた。平成19年3月に外来で施行された腹部CTで骨盤内右側に腫瘤性病変を認め盲腸腫瘍が疑われ、精査加療目的にて当院消化器科へ入院となった。軽度の右下腹部痛を認めたが、下血、下痢などの症状は認めず、Hb:11.6g/dlと貧血なく、Na:142mEq/l、K:4.12mEq/l、Cl:106mEq/lと電解質異常を認めなかった。入院後、大腸内視鏡検査にて盲腸に環周率約1/3の乳頭状に増殖した腫瘍性病変認め、生検にてGroup5,well differentiated adenocarcinoma, carcinoma in villous adenomaの診断であった。注腸X線検査では、病変は盲腸に4.0×3.5cmの隆起性病変として摘出された。同年4月に当院外科転科となり回盲部切除術を施行した。回腸導管造設後術であったため手術操作困難であった。腫瘍の大きさは4.0×3.5cmで病巣は粘膜内にとどまっており、組織学的には深達度m,ly0,v0,n0でありStage0、Cur.Aの根治術が行えた。リンパ節は2群まで郭清し、病理学的にもリンパ節転移や脈管侵襲は認めなかった。術後4日目より食事開始し、合併症なく術後経過良好で術後12日目で退院となった。現在、当院外科外来にて経過観察中であるが、再発なく経過良好である。大腸絨毛腫瘍の70%は直腸、S状結腸に発生すると報告されているが、それに次いで盲腸も本腫瘍の好発部位である。また、癌併存率が通常の腺管腫瘍に比べて極めて高く、治療方針の決定には注意が必要と思われ、今回我々は文献的考察を加えて報告する。
索引用語 絨毛腫瘍, 骨盤内腫瘍