| セッション情報 | ワークショップ1 |
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| タイトル | 研-14:インターフェロン投与により速やかに軽快するアナフィラクトイド紫斑を合併したC型慢性肝炎の一例 |
| 演者 | 山道 忍(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)) |
| 共同演者 | 柴田 英貴(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 秋山 祖久(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 川下 浩(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 竹下 茂之(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 小澤 栄介(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 三馬 聡(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 藤本 真澄(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 宮明 寿光(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 市川 辰樹(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 中尾 一彦(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 江口 勝美(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)) |
| 抄録 | 症例は66歳,男性.50歳時にC型慢性肝炎の診断.1992年,他院でインターフェロン(IFN)投与を行ったが無効であり,その後よりSNMC,UDCA投与を続けていた.2005年1月から,当院でPeg-IFN-α2b+リバビリン療法を導入した(ジェノタイプ1b,HCV-RNA 730KIU/ml).次第に肝機能異常は改善し,投与開始18週でHCV-RNAは陰性化した.しかし,44週で肝右葉に肝細胞癌を認めIFN療法は中止.ラジオ波焼灼術を行った.退院後もIFN治療は行わず経過観察された.IFN中止から7週でHCV-RNAは陽性化した.2005年12月頃より次第に両下腿に掻痒感を伴う点状の紫斑が出現,HCV量の増加に伴い大腿から臀部に広がり増悪した.2006年1月当院皮膚科紹介受診し下腿の紫斑部位から皮膚生検を行った.血中クリオグロブリンが検出されたため,HCV関連のクリオグロブリン血症による紫斑が疑われたが生検の結果はアナフィラクトイド紫斑であった.その後も軽度の紫斑が出現・消退を繰り返し,同年11月より紫斑の増悪とHCV量の増加(3000KIU/ml)を認め,12月13日肝癌再発予防のためPeg-IFN-α2a 90μgが投与された.投与後数日間,紫斑が消退したが1週目には再燃した.Peg-IFN-α2a投与を2週に1回継続したところ,2回目投与後より紫斑は出現しなくなった.2007年4月にはHCV-RNAは10KIU/mlまで減少し、トランスアミナーゼも正常化した.しかし,肝左葉外側区に肝細胞癌の再発を認めIFN投与中止.中止から4週後の入院時HCV-RNAは4000KIU/ml,下腿には紫斑も出現した.紫斑は肝動脈塞栓術後に掻痒感を伴って下腿から臀部に広がり増悪した.5月30日Peg-IFN-α2aを再開し,3日後に紫斑は消失した.その後も紫斑の再発を繰り返し認めたが,IFN投与での改善を認めている.一般的にアナフィラクトイド紫斑は細菌感染かウイルス感染との関連が知られているが,本症例のアナフィラクトイド紫斑はHCVの増加で出現し,IFNの投与でウイルス量の減少とともに軽快するため,HCVとの関連が推測された. |
| 索引用語 | C型慢性肝炎, 紫斑 |