| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 111:黒色食道を呈した急性壊死性食道炎の一例 |
| 演者 | 白濱 奈津子(済生会 唐津病院 内科) |
| 共同演者 | 遠藤 広貴(済生会 唐津病院 内科), 山口 美幸(済生会 唐津病院 内科), 小島 昌貴(済生会 唐津病院 内科), 金城 直(済生会 唐津病院 外科), 力丸 竜也(済生会 唐津病院 外科), 濱津 隆之(済生会 唐津病院 外科), 柳田 公彦(済生会 唐津病院 内科), 千布 裕(済生会 唐津病院 内科), 山懸 基維(済生会 唐津病院 外科), 園田 孝志(済生会 唐津病院 外科) |
| 抄録 | 症例は59歳男性。2型糖尿病にて外来加療中の患者。2007年4月19日、多量の飲酒後に嘔吐持続。翌日には、胸部苦悶・吐血出現したため、近医に救急搬送となる。上部消化管出血を疑われ、当院搬送後、上部消化管内視鏡検査を施行したところ、上中部食道の全周性のびらんと中部食道から食道胃接合部に至る粘膜の著明な黒変を認めた。肛門側ほどその変化は強かった。接合部胃側と胃十二指腸にはほとんど粘膜障害は認めなかった。胸腹部CTでは食道壁の肥厚を認める以外、穿孔や縦隔炎の所見はみられなかった。生検病理組織検査では壊死・炎症細胞浸潤・肉芽組織を認めた。 糖尿病に伴う急性壊死性食道炎と診断し、絶食・点滴・プロトンポンプ阻害薬・粘膜保護剤で保存的加療を行った。経過中、保存的加療のみで、内視鏡所見は速やかに改善し、症状も改善した。第40病日の内視鏡検査では食道の粘膜は再生し、軽度逆流性食道炎の所見を認めるのみであった。また、経過中に狭窄や穿孔などの合併症はみられなかった。 急性壊死性食道炎の成因は諸説あり、未だ明確になっていない。当症例は保存的加療にて良好な経過を辿ったことを内視鏡的に観察し得た稀な症例と考えられる。本症例に若干の文献的考察を加え報告する。 |
| 索引用語 | 黒色食道, 壊死性食道炎 |