| セッション情報 | 一般演題 |
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| タイトル | 166:Helicobacter pylori陽性直腸原発MALTリンパ腫の一例 |
| 演者 | 柴田 英貴(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)) |
| 共同演者 | 市川 辰樹(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 中尾 一彦(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 竹下 茂之(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 秋山 祖久(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 小澤 栄介(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 三馬 聡(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 藤本 真澄(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 宮明 寿光(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)), 宿輪 三郎(長崎大学医学部・歯学部附属病院 光学医療診療部), 林 徳真吉(長崎大学医学部・歯学部附属病院 病理部), 江口 勝美(長崎大学 大学院 展開医療科学講座 (第一内科)) |
| 抄録 | 【症例】56歳,女性.【主訴】血便.【既往歴】子宮筋腫手術.【家族歴】悪性新生物の家族歴なし.【生活歴】職業は農業.機会飲酒.喫煙歴なし.【現病歴】2007年4月,主訴により当科外来紹介受診.大腸内視鏡検査(CS)を行い,直腸に散在する発赤調の2~10mm大の隆起性病変を認めた.大きさ2‐5mmの病変の立ち上がりはなだらかで表面は平滑,粘膜下腫瘍の形態を示し,明瞭な血管透見像を認めた.10mm大の病変では立ち上がりは比較的急峻で,表面は不整で発赤が強く,易出血性を示していた.直腸以外に回腸末端まで異常はなかった.同年5月,診断の目的で大小6個の病変に対し粘膜切除術(EMR)を行った.病理診断はいずれの病変もMALTリンパ腫であった.頸胸腹部CT,ガリウムシンチで全身検索を行い本症例は直腸粘膜限局の節外病変と考えられた.1ヶ月後の経過観察のCSでは著変なかった.残存する病変に対し超音波内視鏡検査を行い,残存病変が粘膜下層内に留まっている事が確認された.また拡大内視鏡検査を行い,病変の表面には正常の腺管構造が引き伸ばされた様な像を認めたほか粘膜下の出血も見られた.同日上部消化管内視鏡検査を行い,迅速ウレアーゼ試験陽性にて,H.pylori感染と診断.ラベプラゾール20mg,アモキシシリン1500mg,クラリスロマイシン400mg/日,による7日間の除菌療法を行った.除菌療法終了から一ヵ月後に行ったCSでは残存する病変の明らかな縮小が確認された.しかし,同日の尿素呼気試験は陽性であった.今回我々はEMRにて診断が行われた比較的稀な疾患である,直腸原発MALTリンパ腫を経験した.本症例ではH.pyloriの除菌療法が不成功であったにも関わらず直腸病変の退縮を認めた.H.pyloriとMALTリンパ腫との関連も含め,若干の文献的考察を加え報告する. |
| 索引用語 | MALTリンパ腫, 直腸 |