| セッション情報 |
シンポジウム1
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| タイトル |
S1-02:潰瘍性大腸炎に対する抗菌薬多剤併用療法(ATM療法)
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| 演者 |
沖本 忠義(大分大学 医学部 附属病院 消化器内科) |
| 共同演者 |
村上 和成(大分大学 医学部 附属病院 消化器内科), 平島 徹朗(大分大学 医学部 附属病院 消化器内科), 阿南 重郎(大分大学 医学部 附属病院 消化器内科), 八坂 成暁(大分大学 医学部 附属病院 消化器内科), 福田 健介(大分大学 医学部 附属病院 消化器内科), 大津 智(大分大学 医学部 附属病院 消化器内科), 渡邉 浩一郎(大分大学 医学部 附属病院 消化器内科), 兒玉 雅明(大分大学 医学部 附属病院 消化器内科), 藤岡 利生(大分大学 医学部 附属病院 消化器内科) |
| 抄録 |
【目的】近年、炎症性腸疾患患者は増加してきており、特に潰瘍性大腸炎(UC)患者は2005年度の特定疾患交付件数は約90,000名であり更に増加傾向にある。現在UCに対する内服薬による治療法として5-アミノサリチル酸製剤(5-ASA, SASP)、プレドニゾロン(PSL)、免疫抑制剤などが使用されている。しかし、PSL長期投与例ではさまざまな副作用の発現が懸念される。 近年、腸内細菌であるFusobacterium varium (F.varium)をターゲットとした抗菌薬多剤併用療法(ATM療法)が報告されつつある。今回われわれは、ATM療法を導入した13例についてその有効性を検討したので報告する。【対象・方法】対象は、2005年3月から2007年6月の間にATM療法を導入したUC13例(男性:8、女性:5、年齢:25-59歳、平均37.2歳、罹患期間:1-19年、平均 5.2年)。 ATM療法はアモキシシリン 1500mg/day, テトラサイクリン 1500mg/day, メトロニダゾール 750mg/dayの3剤を2週間投与にて施行した。ATM療法導入前後における症状スコア(Lichtiger Symptom Score)、内視鏡所見(Matts分類)、緩解導入率、また可能な症例では血清抗F.varium抗体価を検討した。【結果】 13例中2例(男性1例、女性1例)が副作用発現のため中止となった。残る11例中8例(72.7%)で粘血便・腹痛等の症状の改善に有効であった。症状の改善は3月後でも9例中5例(55.6%)に認め、症状スコアでも、平均値が投与前11が投与終了時には6.9へ低下し、3月後でも4.9と低下していた。また、内視鏡による評価では、投与前平均値3.2が投与3月後には1.4へ低下した。【結語】UCに対するATM療法は簡便で低侵襲であり、治療法における1つの選択肢としての可能性がある。一方、長期経過については今後の検討が待たれる。 |
| 索引用語 |
潰瘍性大腸炎, 抗菌薬 |