| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 13:肝細胞癌破裂後の腹膜転移巣の破裂を認め,切除した1例 |
| 演者 | 今村 直哉(宮崎大学 医学部 腫瘍機能制御外科) |
| 共同演者 | 前原 直樹(宮崎大学 医学部 腫瘍機能制御外科), 甲斐 真弘(宮崎大学 医学部 腫瘍機能制御外科), 近藤 千博(宮崎大学 医学部 腫瘍機能制御外科), 内山 周一郎(宮崎大学 医学部 腫瘍機能制御外科), 大内田 次郎(宮崎大学 医学部 腫瘍機能制御外科), 旭吉 雅秀(宮崎大学 医学部 腫瘍機能制御外科), 永野 元章(宮崎大学 医学部 腫瘍機能制御外科), 大谷 和広(宮崎大学 医学部 腫瘍機能制御外科), 高橋 伸育(宮崎大学 医学部 腫瘍機能制御外科), 蓮池 悟(宮崎大学 医学部 消化器血液学内科), 下田 和哉(宮崎大学 医学部 消化器血液学内科), 千々岩 一男(宮崎大学 医学部 腫瘍機能制御外科) |
| 抄録 | 肝細胞癌破裂に対してTACE後肝部分切除を行い,1年4ヵ月後,再発した腹膜転移巣の破裂を認めた1例を経験したので報告する.症例は,52歳,男性.慢性B型肝炎を指摘されていた.2005年12月,突然の激しい腹痛があり,肝周囲に腹水を伴う径16cm大の肝腫瘍を認め,肝細胞癌破裂の診断でTACEを施行後,2006年2月,肝S3部分切除を行い腫瘍を切除した.病理所見は,中分化型肝細胞癌,vp1,vv0,va0,b0,で,非癌部は硬変肝であった. 2006年8月,多発性の肝内再発を肝両葉に認め,数ヶ月毎に計3回のTACEを行った.2007年3月に胃の左側の腹膜に径2.5cm大の腫瘍を指摘され,腹膜転移と診断し経過観察していたが,6月に径8cm大と急速な増大を認め,腹部圧迫感の症状を認めたため,手術目的で当科に入院した.手術予定日当日に強い腹痛を認め,開腹すると大網に孤在性の径9×8×7cm大の卵円形の腫瘍を認め,腫瘍の周囲には凝血塊が貯留しており,腫瘍が破裂していたものと考えられた.腹膜転移巣の腫瘍切除術を行った.腫瘍は白色調,弾性軟,多結節状の膨張性腫瘍で,病理組織学的に肝細胞癌の播種と診断された. 術後経過は良好で,2007年9月現在肝内再発に対する加療を引き続き行っている.肝細胞癌の腹膜転移性再発は1%程度であり,転移巣が破裂する病態はさらに稀である.肝細胞癌破裂後には腹膜転移性の再発,また転移巣の破裂をきたす可能性があり,注意深い経過観察が必要と考えられた. |
| 索引用語 | 肝癌, 腹膜 |