セッション情報 一般演題

タイトル 176:

不明熱と消化管病変を契機に発見された後天性免疫不全症候群(AIDS)の1例

演者 永田 優子(公立学校共済組合九州中央病院消化器内科)
共同演者 檜沢 一興(公立学校共済組合九州中央病院消化器内科), 谷口 雅彦(公立学校共済組合九州中央病院消化器内科), 中原 束(公立学校共済組合九州中央病院消化器内科), 中守 真理(公立学校共済組合九州中央病院病理), 松本 主之(九州大学大学院病態機能内科学), 飯田 三雄(九州大学大学院病態機能内科学)
抄録 症例は66歳、男性.数年前から糖尿病を放置し、来院4ヶ月前から全身倦怠出現が出現した.2週間前から発熱、関節痛が出現し近医を受診した.咽頭炎の診断で抗生剤と解熱剤が投与されたが効果なく、40度の高熱と躯幹を中心に小発赤膨疹が出現し当科緊急入院となった.白血球は8470/uL(好中球90%、リンパ球6%)で、CRPは14mg/dLと高値だった.血色素8.2g/dLと貧血を認め、各種自己抗体は陰性だったがフェリチンは2593ng/mLと高値であった.入院後ステロイドミニパルス(mPSL 0.125g)で劇的に解熱し皮疹が消失したため成人スチル病と診断した.しかし消化管検査にて著明な食道カンジダと上行結腸に活動性腸結核の所見を認めたため、免疫不全を疑いCD4を提出した.FFLCZ投与にて食道カンジダは治癒し、INH、RFP、EBによる抗結核剤治療を継続したにも拘らずCRPは2mg/dL前後を推移し微熱も続いた.経過中CD4が84/uLと低値であることが判明し、HIV1抗体も陽性でAIDSと診断した.自験例は入院時に成人スチル病と誤診したが、消化管病変を契機にAIDSと診断することができた.AIDSは多彩な臨床像を呈することがあるが、消化管複合感染症を認めた場合にはAIDSを念頭に診療にあたる必要があると考え報告した.
索引用語 AIDS, 消化管感染症