セッション情報 一般演題

タイトル 203:

L-アスパラギナーゼ膵炎後の膵仮性嚢胞に対し超音波内視鏡下経胃的嚢胞ドレナージが奏効した小児白血病の1例

演者 今給黎 和幸(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学)
共同演者 山元 隆文(鹿児島大学病院 光学医療診療部), 那須 雄一郎(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 田ノ上 史郎(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 船川 慶太(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 赤崎 安宣(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 中塩 一昭(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 森内 昭博(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 藤田 浩(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 長谷川 将(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 宇都 浩文(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 桶谷 真(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 井戸 章雄(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 坪内 博仁(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学)
抄録 症例は急性リンパ性白血病の13歳の男児。化学療法中L-アスパラギナーゼ投与が原因と考えられる急性重症膵炎を発症した。その後膵尾部に50mmを超える仮性嚢胞を形成したが、遷延したため、全身麻酔下に、超音波内視鏡(EUS)ガイド下に経胃的に穿刺し、経胃ドレナージを施行した。施行後血清アミラーゼ値の正常化、腹部CT検査所見にて嚢胞の縮小を認めた。L-アスパラギナーゼは時に薬剤性の急性膵炎を発症することが知られている。また、膵仮性嚢胞は膵炎後の合併症としてしばしば経験する。その病態は大きさ、部位、壁の厚さ、症状、検査所見、感染の有無、消化管との癒着の有無、膵管・胆管との関係など、症例ごとに異なり、症例により最も適した外科的治療、経皮的ドレナージ、内視鏡的穿刺ドレナージが選択されている。今回、小児における膵仮性嚢胞の治療法としてEUS下経胃的嚢胞ドレナージが有効であった症例を経験した。EUS下穿刺嚢胞ドレナージは安全で低侵襲であることから、小児においても今後成人と同様に積極的に考慮すべき治療法と考えられ、若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 膵仮性嚢胞, L―アスパラギナーゼ