| セッション情報 |
一般演題
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| タイトル |
37:慢性C型肝炎に対するペグインターフェロンα2b/リバビリン併用療法中にI型糖尿病を発症した1例
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| 演者 |
大薗 慶吾(国家公務員共済組合連合会 千早病院 内科) |
| 共同演者 |
田中 博文(国家公務員共済組合連合会 千早病院 内科), 春野 政虎(国家公務員共済組合連合会 千早病院 内科), 道免 和文(国家公務員共済組合連合会 千早病院 内科), 仁保 喜之(国家公務員共済組合連合会 千早病院 内科) |
| 抄録 |
【はじめに】ペグインターフェロン(Peg-IFN)が導入されて以降、慢性C型肝炎に対するPeg-IFN/リバビリン(RBV)併用療法が積極的に行われている。Peg-IFNは従来のIFN製剤と比較し発熱の副作用は軽減されたものの、その他の副作用発現頻度については特段軽減されたわけではない。【症例】51歳、女性。【主訴】肝機能障害【現病歴】43歳時に慢性C型肝炎と診断。49歳時の肝生検にてA2F1の所見であった。2006年5月(51歳)に慢性C型肝炎に対するPeg-IFNα2b/RBV併用治療目的に入院した。【身体所見】身長154cm、体重50.5kg。胸腹部に異常所見なし。神経学的異常所見なし。【検査成績】白血球数 6260/μl、血色素 13.4 g/dl、血小板数17.8×104/μl、AST 27IU/l、ALT 29IU/l、HCV genotype 1b、HCV-RNA 100Kcopy/ml(ハイレンジ法)。【臨床経過】2006年5月ペグイントロン80μg/週+レベトール600mg/日にて治療を開始した。開始時HbA1cは5.0%、抗GAD抗体は陰性であった。開始10ヶ月頃より口渇、多飲、多尿、体重減少、全身倦怠感が出現した。随時血糖581mg/dl、HbA1c 8.5%、抗GAD抗体790U/mlにてI型糖尿病と診断した。Peg-IFNα2b/RBV併用治療を中止し、インスリンを導入した。以後血糖コントロールは良好であった。なおHCV-RNAは治療開始4週で消失し、以後陰性化が持続している。【考察】Peg-IFNα2b/RBV併用治療中のI型糖尿病発症例を経験した。その機序についてはHLAなどの遺伝的背景に、IFNによる自己免疫反応惹起の関与が示唆されているが充分解明されていない。Peg-IFN療法の副作用としてI型糖尿病発症も念頭に置き、注意深い経過観察が必要である。 |
| 索引用語 |
慢性C型肝炎, I型糖尿病 |