| セッション情報 | ワークショップ1 |
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| タイトル | 研-38:膵外病変が中心であり胆嚢癌との鑑別が困難であった自己免疫性膵炎の一例 |
| 演者 | 武谷 憲二(公立学校共済組合 九州中央病院 研修医) |
| 共同演者 | 長谷川 博文(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 山口 将平(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 住吉 康平(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 斎藤 元吉(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 池部 正彦(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 北村 昌之(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 中守 真理(公立学校共済組合 九州中央病院 病理部), 花田 清彦(公立学校共済組合 九州中央病院 放射線科), 木原 康之(産業医科大学病院消化器・代謝内科) |
| 抄録 | 症例は55歳男性、2000年1月初旬に黄疸、心窩部痛、食欲不振にて当院紹介受診。血液検査にてビリルビン、肝胆道系酵素上昇認め、閉塞性黄疸の診断にて入院となった。腹部エコー所見では3管合流部下部に腫瘤を指摘されたがCT所見では明らかな腫瘤は指摘できなかった。ERCP、MRCP所見では3管合流部下部に腫瘤によると思われる圧迫像認め、胆嚢癌の診断にて手術の方針となったが、術中所見にて右1次分枝への浸潤、左1次分枝への転移、#8,12リンパ節腫大を認め、試験開腹に留まった。病理結果は#8,12リンパ節は転移陰性であった。総胆管狭窄部に胆道ステント留置し、黄疸、食欲不振改善し退院となった。その後、エコー、CT等にて経過観察されていたが、約5年間、胆管病変に増悪傾向は認めなかった。しかし、2000年5月より頚部リンパ節、肺門部リンパ節の腫大を認めていたが、2005年6月より頸部リンパ節の腫大が増悪傾向にあり、癌転移、悪性リンパ腫等が考えられたため、同年8月に頸部リンパ節生検を施行した。病理結果は悪性所見を認めなかった。悪性疾患としては極めて進行が遅いことやリンパ節の病理結果から胆嚢癌の診断は否定的と考えられた。当院において典型的な自己免疫性膵炎2例を経験したことや、近年、自己免疫性膵炎という疾患概念が確立してきていることから今症例においても同疾患が疑われた。精査施行したところ自己抗体陰性であったがIgG4高値、γグロブリン高値を認め、2006年11月に自己免疫性膵炎との診断にてステロイド投与開始された。治療開始後に著明な改善を認め、膵外病変は消失しほぼ治癒傾向であった。今回、膵外病変が中心であり胆嚢癌との鑑別が困難であった自己免疫性膵炎について文献的考察を加え報告する。 |
| 索引用語 | 自己免疫性膵炎, 胆嚢癌 |