セッション情報 一般演題

タイトル 204:

経胃的膵仮性嚢胞ドレナージ術の現状と問題点

演者 板場 壮一(九州大学大学院 病態制御内科学)
共同演者 隅田 頼信(九州大学大学院 病態制御内科学), 吉永 繁高(九州大学大学院 病態制御内科学), 井星 陽一郎(九州大学大学院 病態制御内科学), 酒井 美佳子(九州大学大学院 病態制御内科学), 金山 兼司(九州大学大学院 病態制御内科学), 荻野 治栄(九州大学大学院 病態制御内科学), 秋穂 裕唯(九州大学大学院 病態制御内科学), 中村 和彦(九州大学大学院 病態制御内科学), 伊藤 鉄英(九州大学大学院 病態制御内科学), 高柳 涼一(九州大学大学院 病態制御内科学), 松坂 浩史(原三信病院 消化器科), 千々岩 芳春(原三信病院 消化器科)
抄録 【目的】経消化管的膵仮性嚢胞ドレナージ術は高い治療効果と、外科治療に比べ、合併症の頻度が低いことが多数報告されているが、本邦においては専用の処置具もなく、標準的手技も確立していないのが現状である。当科において内視鏡下に経胃的ドレナージ術を施行した膵仮性嚢胞症例に関して、手技の変遷、治療成績、合併症などの問題点について検討を行なった。【対象と方法】経胃的ドレナージ術は嚢胞径6cm以上で増大傾向のある嚢胞、または感染合併している嚢胞、もしくは有症状例を適応とした。対象は2001年6月より2007年8月までに当科において経胃的ドレナージ術を施行した膵仮性嚢胞13例である。2001年から2005年までが5例、2006年から2007年8月までが8例であり、最近症例が増加している。症例の男女比は6:1。平均年齢54歳(21-75)。平均嚢胞径は9.1cm (3cm-15cm)であった。治療前に感染を合併していた症例は3例、術後症例は4例であった。方法は超音波内視鏡ガイド下 10例、超音波内視鏡非ガイド下 3例であった。手技導入した当初は小さな口径の1本の外瘻、もしくは内瘻ステントの留置を行っていたが、最近は一期的に複数本の内瘻ステントを留置する方法をとっている。【成績】ドレナージチューブ留置成功率は77% (10/13)で、手技導入初期にドレナージチューブ留置ができなかった症例が2例あった。また1例は穿孔のため手術を要した。合併症としては、ドレナージチューブ留置が成功した症例中20% (2/10)に嚢胞内感染を認めたが、外瘻チューブを用いて、嚢胞内洗浄を行なうなどの処置を行い、嚢胞は消失した。嚢胞消失率は90% (9/10)であった。【結論】最近の症例では手技は安定し、良好な結果を得ている。しかし、嚢胞内感染という解決すべき問題も残っており、更なる検討が望まれる。
索引用語 仮性嚢胞, ドレナージ