セッション情報 ワークショップ1

タイトル 研-29:

外傷後に発症したSchoenlein-Henoch紫斑病の1例

演者 宮田 康平(福岡大学病院 消化器内科)
共同演者 西村 宏達(福岡大学病院 消化器内科), 猪俣 絵里子(福岡大学病院 消化器内科), 阿部 光市(福岡大学病院 消化器内科), 池田 憲治(福岡大学病院 消化器内科), 志賀 洋(福岡大学病院 消化器内科), 福島 公香(福岡大学病院 消化器内科), 藤田 英治(福岡大学病院 消化器内科), 渡邉 隆(福岡大学病院 消化器内科), 冨岡 禎隆(福岡大学病院 消化器内科), 森田 勇(福岡大学病院 消化器内科), 酒井 真志(福岡大学病院 消化器内科), 江口 浩一(福岡大学病院 消化器内科), 前田 和弘(福岡大学病院 消化器内科), 青柳 邦彦(福岡大学病院 消化器内科), 佛坂 学(福岡大学病院 救命救急センター), 喜多村 祐次(福岡大学病院 救命救急センター), 向坂 彰太郎(福岡大学病院 消化器内科)
抄録  症例は60代男性。2006年9月27日に屋根より転落し、当院救命センター入院。顔面多発骨折に対する整復術施行後、経過良好であった。10月14日より腹痛・嘔吐が出現し、精査・加療目的にて当科転科となった。絶飲食にて症状および炎症所見は改善傾向であったが、10月20日に両下腿の紫斑が出現し、10月21日に腹部症状の増悪を認めた。CTで胃の拡張および十二指腸の著明な壁肥厚を認め、腸閉塞の診断にてイレウス管を挿入した。その後、腹部症状は次第に改善し、腸閉塞も改善したため経口摂取を開始した。上部消化管内視鏡・小腸造影検査で幽門部潰瘍および十二指腸第2部から4部にかけて多発潰瘍・発赤粘膜・浮腫を認めた。十二指腸潰瘍病変からの生検では間質に好中球を含む炎症細胞浸潤を認めたが、血管炎を断定する所見は認めなかった。皮膚生検で血管炎の所見を認め、消化管画像所見と併せてSchoenlein-Henoch紫斑病と診断し、プレドニゾロン30mg/日投与を開始した。以後、腹部症状は消失し、消化管病変は改善を認めたが、蛋白尿が持続するため腎臓内科で外来治療継続中である。Schoenlein-Henoch紫斑病は小児に多い疾患で成人発症は比較的まれである。また、外傷後に発症したSchoenlein-Henoch紫斑病の本邦報告例はなく、若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 Schoenlein-Henoch紫斑病, 外傷