セッション情報 ワークショップ1

タイトル 研-40:

診断に苦慮した胆管癌、胆嚢癌合併胆管拡張症の1例

演者 藤原 元嗣(健康保険諫早総合病院 外科 )
共同演者 山口 広之(健康保険諫早総合病院 外科 ), 小松 英明(健康保険諫早総合病院 外科 ), 長谷場 仁俊(健康保険諫早総合病院 外科 ), 柴崎 信一(健康保険諫早総合病院 外科 ), 村岡 昌司(健康保険諫早総合病院 外科 ), 君野 孝二(健康保険諫早総合病院 外科 ), 飛永 晃二(健康保険諫早総合病院 外科 ), 中島 正洋(長崎大学原研病理)
抄録 (目的)今回、胆管癌ならびに胆嚢癌を合併していた成人の胆管拡張症で、術前診断に苦慮した症例を経験したので文献的考察を含めて報告する。
(症例と結果)70歳代の女性。2007年2月、腹痛、背部痛のため当院内科受診した。精査にて膵管胆道合流異常と嚢状の胆管拡張を認め、胆管癌、胆嚢癌の並存も疑われたため外科紹介となった。確定診断はつけられなかったが、悪性疾患が強く疑われたため全身麻酔下に開腹した。術中病理診断で胆管癌、胆嚢癌の診断がつき、最終的に膵頭十二指腸切除術を行った。永久標本による病理診断では、中部胆管に中分化方の浸潤癌(ss)を認め、また萎縮した胆嚢体部の表層部に連続性を持たない小さな癌病巣を認めた。両者は別個に発生した病巣として矛盾しない状態であった。術後、回復に長期を要したが、自宅退院し社会復帰した。
(結語)膵管胆道合流異常と先天性胆管拡張症および胆道癌発生は互いに密な関連性を有した病態であるが、生来無症候性に経過し高齢に至って臨床症状を発生してくる症例では、その病態診断や適切な治療法の選択には問題も多いと言われる。今回は、術中病理診断を行いながら、最終的に根治的手術が行えた症例を経験できたので報告する。
索引用語 胆管癌, 胆管拡張症