セッション情報 一般演題

タイトル 193:

若年発症した膵癌(低分化腺癌)の一例

演者 新名 雄介(独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター 消化器内科)
共同演者 田中 紘介(独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター 消化器内科), 丸山 祐二(独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター 消化器内科), 森園 周祐(独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター 消化器内科), 横田 昌樹(独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター 消化器内科), 澄井 俊彦(独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター 消化器内科), 船越 顕博(独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター 消化器内科), 西山 憲一(独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター 病理部)
抄録 膵管上皮腺癌は60歳以上をピークとした高齢患者に発症する疾患で、一般に20歳以下の発症は非常にまれである。今回我々は16歳男性に発症した膵管上皮腺癌の一例を経験したので報告する。患者は16歳、男性。2007年5月より背部痛出現。続いて右季肋部痛、嘔気が出現したため近医受診し、内服治療受けるも改善が見られなかった。それに加えて4月から7月までに12kgの体重減少を認め、前医受診。画像検査にて膵頭部の腫瘤、肝に多発性の転移性腫瘍を認め、当科紹介入院となった。入院時の身体所見では右季肋部痛、背部痛を認めた。黄疸は認めなかった。血液検査では、白血球数の増加、胆道系酵素の上昇、膵酵素の上昇を認めた。腫瘍マーカーはCEA、DUPAN-2、Span-1が上昇していた。腹部CT検査では膵頭部に巨大な腫瘤を認め、総胆管の著明な拡張を認めた。また、多発性の転移性肝腫瘍を認めた。MRCPでは膵頭部の巨大な腫瘍と同部での主膵管の途絶とその尾部における主膵管の拡張を認めた。また、総胆管は著明に拡張しており、膵胆管合流異常も疑われた。肝腫瘍生検ではH.E.染色にて低分化腺癌の診断であった。膵癌、多発肝転移と診断し、GEM+S-1併用療法(GEM 1000mg/m2:1700mg(day1,8), S-1 100mg/day(day1-14))を開始した。2007年9月現在で重篤な有害事象の出現なく、治療継続中である。
索引用語 膵癌, 若年発症