セッション情報 ワークショップ1

タイトル 研-15:

後腹膜原発のCastleman病の1例

演者 藤田 陽子(公立学校共済組合 九州中央病院 臨床研修医)
共同演者 長谷川 博文(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 山口 将平(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 住吉 康平(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 斎藤 元吉(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 池部 正彦(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 北村 昌之(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 三浦 亘智(公立学校共済組合 九州中央病院 放射線科), 花田 清彦(公立学校共済組合 九州中央病院 放射線科), 中守 真理(公立学校共済組合 九州中央病院 病理部)
抄録 症例は36歳男性。以前より頚部リンパ節腫大を自覚していた。2007年4月に左上腹部痛、圧迫感を認め、近医受診。腹部エコーにて脾腫、腹部腫瘤認めたため、精査加療目的にて当院紹介受診。腹部CTにて、右腎内側に動脈相にて均一に造影される直径7cm大の腫瘤を認め、aneurysmもしくは腫瘍からの出血が疑われた。また、傍大動脈や腸間膜に多数の1~2cm大の境界明瞭な腫瘤を多数認めた。出血が疑われたため、血管造影施行したところ、hypervascularな腫瘤を認めたが、血液の漏出は認めなかった。石灰化や脂肪成分は認められないことより、悪性リンパ腫、悪性線維性組織球腫、Castleman病が疑われた。腹部MRIでは、CTで指摘された部位にGd-DTPAにて強く造影される、均一で境界明瞭な腫瘤を認めた。CT、血管造影、MRIではいずれも典型的な所見ではなく、また、MIBG副腎シンチ、FDG-PETにて集積認めず、確定診断はつかなかった。生検は腫瘍がhypervascularでriskが高いと考えられたため、診断と治療を兼ねて後腹膜腫瘍摘出術施行。病理診断にてCastleman病と診断された。現在、外来にて経過観察中である。今回、術前診断に苦慮したCastleman病を経験したので、文献的考察を加え報告する。
索引用語 Castleman病, 後腹膜腫瘍