| セッション情報 |
ワークショップ1
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| タイトル |
研-23:輸液製剤(TPN)により白血球減少症をきたしたクローン病の1例
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| 演者 |
深堀 理(福岡大学筑紫病院 消化器科) |
| 共同演者 |
芦塚 伸也(福岡大学筑紫病院 消化器科), 久部 高司(福岡大学筑紫病院 消化器科), 平井 郁仁(福岡大学筑紫病院 消化器科), 津田 純郎(福岡大学筑紫病院 消化器科), 松井 敏幸(福岡大学筑紫病院 消化器科) |
| 抄録 |
症例は23歳男性。2004年発症の小腸大腸型クローン病の患者。腹痛、下痢および小腸病変による下血のため入退院を繰り返していた。2007年2月20日より下血が出現し3月1日に外来受診。Hb9.0と貧血を認め入院となった。入院後TPNにて加療を開始するも貧血が進行しHb5.7まで低下し輸血を行った。大腸内視鏡検査にてS状結腸から下行結腸にかけて縦走潰瘍を認め、上行結腸は高度の狭窄をきたし内視鏡で以深へは挿入できなかった。入院以前に行ったゾンデ小腸検査では回腸末端および骨盤内小腸に多発する縦走潰瘍と狭窄を認めていた。このため内科的治療は困難と考え外科転科し大腸亜全摘術(回腸-上部直腸、側-端吻合)および回腸狭窄部形成術×4(H-M法、treizより350,400,420,440cm)を施行し退院となった。今回、4000/μL台であった白血球が入院後より2000/μL台へと減少した。前回入院時にも同様の白血球減少を認め、退院後回復していることから入院後に開始したH2-blockerおよび鉄剤による薬剤性白血球減少症を疑い、投与を中止したが改善なかった。このためTPNの可能性を考え投与内容を変更するも改善なく、カテーテル抜去し末梢での点滴加療としたが、白血球数に改善はなかった。その後、退院後の採血では5900/μLまで改善し、以後低下することはなかった。薬物による白血球減少の機序として、薬物による骨髄抑制や免疫学的機序による破壊の亢進が考えられているが明らかではない。また、われわれが検索しえた限りでは、これまで輸液製剤により白血球減少をきたした報告はなく稀な症例と考え報告する。 |
| 索引用語 |
白血球減少症, クローン病 |